疲れた土に養分を補う

野菜を収穫したあとの土は、栄養が足りていない場合が多く、そのまま苗を植えると生育不良になってしまいます。

特に実がなる野菜などは、実が十分に大きくならなかったり、そもそも実をつけなかったりするので、肥料をすき込むのを忘れないようにしましょう。

牛ふんや鶏ふん、油かす、米ぬかなどの肥料を配合して土に混ぜてもいいですし、もちろん市販の野菜用の肥料でも構いません。また便利なリサイクル用の土もありますから、こちらを利用すれば手軽に土の再生ができます。

ただし、夏野菜を生育している間、肥料を十分やってきた場合だと、土に肥料が残っている場合もあります。その場合はあえて肥料を施さなくてもよいかもしれません。

夏野菜のあと、家庭菜園に何を植える?

寒くなると虫の被害も少なくなるので、秋や冬は野菜を育てるのに適した季節です。

たとえば、リーフレタスなどの葉物野菜は春先に植えると、虫の被害に遭いやすいのですが、秋冬だとその心配も少なくなります。気温が低いので生育自体はゆっくりですが、早生野菜などを植えれば、早く収穫することも可能です。

それでは、さっそくこれからの季節に大活躍する秋冬野菜を見ていきましょう。

ミズナ

種からでも簡単に育てられるのが葉物野菜。ミズナは繊細で柔らかい葉が特徴の野菜です。サラダでも食べられますが、鍋物にも利用できますから、自宅で栽培でき、収穫できるならうれしいですね。

種をまいてもいいのですが、簡単に始めるならポットで売っている苗を買って植えるのもよいでしょう。

種から育てる場合、プランター栽培なら長方形の長いプランターがおすすめです。できれば2列、スジ状に種がまけるものがよいでしょう。種をまいたあと、水を枯らさないようにすれば、発芽しやすくなります。

発芽後は、適宜間引きをしましょう。引っこ抜いてしまうと、土が掘り返されて、となりの根が傷みやすくなります。できれば、ハサミでカットするのがおすすめです。

プランターの場合、2~3回程度の間引きを行い、徐々に間隔を空けていきながら最終的には10センチ弱くらいになるようにしましょう。

株間があけば、苗も大きく育ちます。収穫時は抜いてもよいのですが、ハサミでカットしても大丈夫です。