まず、期間内に車が不要になって手放す場合で比較をしていくと、残クレの場合は車を売却してしまえば終了となります。ただし、売却額=ローン残債にならない場合はその差額を負担する必要があります。
一方、サブスクの場合は中途解約という手続きを取ることになります。たとえばKINTOの場合、中途解約金として「残利用料+追加精算金」を支払う必要があります(一定条件を満たした場合は解約金は不要だが条件が厳しい)。
このように、残クレでもサブスクでも中途解約をする場合は、それなりの自己負担金が必要になる可能性があるということを覚えておいた方が良いでしょう。
また、毎月の支払いについてはメンテナンスと保険料を含んでいるサブスクの方が明瞭で、残クレ購入の場合は点検時期などに負担が増すなど変動が大きいという特徴があります。そのため、決まった金額を支払い続ければいいサブスクの方がマネープランを立てやすいのではないでしょうか。
ただし、サブスクの場合は車のカスタマイズをすることができませんので、より自分好みに仕立て上げるということに制限がかかります。
これに対して残クレの場合は所有権留保されてはいますが、一応は自分の車でもありますのでカスタマイズできる範囲は広くなると考えてもいいでしょう。ただし返却時には購入状態に戻すことを求められる場合があるので注意が必要です。
おわりに
車のサブスクといっても本質的な部分はリースと大差ありません。今は、車を所有することから利用するというように考え方が変わりつつあります。ご自身の車に対する価値観によって購入するかサブスクにするかを選択するといいでしょう。
宇野 源一