個人で車を購入する場合、真っ先に思い浮かぶのは現金一括、もしくはローンでの購入になるかと思いますが、最近は買い方が多様化しています。
一言でローン購入といってもいろいろな種類の支払い方法があり、通常の分割払いだけでなく、将来の車の価値を最終回支払いに据え置くことで毎月の負担額が抑えられる残価設定クレジット(残クレ)もメジャーになりつつあります。
さらに、個人型のマイカーリースが出てきたり、最近はサブスク型と呼ばれる車の所有の仕方も現れました。そこで本記事では、多様化している車の買い方(所有の仕方)の中で、サブスクと残クレの違いについて確認していきたいと思います。
最近増えてきたサブスク型の所有の仕方
皆さんはサブスクリプション型のサービスについてご存じでしょうか。動画や音楽のネット配信サービスが最も身近なサブスクサービスですが、最近では家具のサブスクなどもあります。
サブスクリプションとは、定額料金を支払ってコンテンツやサービスを利用することを指し、商品を「所有」ではなく一定期間「利用」するという方式です。身近な音楽の場合を例に挙げると、CDを買うのではなく毎月の利用料金を支払って聴くというイメージですね。
そんなサブスク型のサービスを自動車業界で大々的にアピールして展開し始めたのが、トヨタ自動車の「KINTO」と呼ばれるサービスです。車を購入するために必要な「来店、見積、商談、契約、納車」のフローを徹底的に簡略化し、車の納車まで来店不要になったという点でも注目を浴びました。
また、駐車場代を除く車にかかる費用(車両代、税金、メンテナンス料、任意保険料)を、すべて毎月の利用料金に含むことで支払い額を明確化させました。契約期間に縛り(3年、5年、7年)はありますが、一定期間車を利用したいという場合に適した画期的なサービスといえるでしょう。