年金だけで老後資金は足りそう?
先程の平均額はお一人ですが、夫婦であれば金額も異なります。夫婦での受給額はいくらになるのか、ケースごとに見てみましょう。
夫が厚生年金・妻が国民年金の場合
16万4770円+5万3699円=21万8469円
夫婦ともに厚生年金の場合
16万4770円+10万3159円=26万7929円
夫婦ともに国民年金の場合
5万8866円+5万3699円=11万2565円
では、老後資金の生活は月にいくら必要でしょうか。現役世代だとイマイチ想像できなかったり、「老後はつつましく暮らすから節約もできるはず」と思われたりする方もいるでしょう。
生命保険文化センターの調査によれば、夫婦2人の老後の日常生活費で最低限必要な月額が平均22.1万円、ゆとりある老後生活のために必要なお金は平均で毎月36.1万円です。
もちろんライフスタイルや家族構成で金額は異なりますが、最低限必要な金額を約22万円とすると、「夫が厚生年金・妻が国民年金」の夫婦では毎月1万円ほどの赤字です。ゆとりある生活は「夫婦ともに厚生年金」の夫婦でも月10万円程度不足します。
老後はつつましく暮らそうと思う一方で、「旅行や趣味を楽しみたい」「子どもや孫にプレゼントや援助をしてあげたい」「できるだけケガをして周囲に迷惑をかけることがないようリフォームしたい」「介護は家族のお世話になりたくない」などと考えると、それ相応のお金が必要です。