公的年金が支給されるのは一般的に65歳から。「人生100年時代」と考えると、老後だけで35年間あります。
老後35年間と考えると、70代はまだ老後のスタートといえるでしょう。とはいえ「実際の70代の暮らしは?」「自分はやっていけるだろうか」と気になっている人もいるかもしれません。
今のシニア世代はどれだけ年金をもらい、また貯蓄を保有しているのでしょうか。70代のお財布事情をクローズアップします。
70代の年金額はいくら?
まずは厚生労働省の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、今の70代が毎月受給できる年金額を確認しましょう。
国民年金の平均年金月額
- 70~74歳:5万6697円
- 75~79歳:5万5922円
厚生年金の平均年金月額
- 70~74歳:14万6421円
- 75~79歳:15万1963円
国民年金の平均が約5万円、厚生年金の平均が15万円前後です。夫婦で厚生年金なら月20万円台の後半、夫が厚生年金で妻が国民年金なら月20万円前後でしょう。
では次に70代の貯蓄やその内訳をみていきます。