貯蓄の「老後格差」を埋めるには
では老後格差を埋め、経済的な不安から解放され、安心して老後を送るためにはどうしたらいいのでしょうか。
メガバンクの普通預金金利が0.001%という現状では、預金だけで数千万円の試算を作るのは難しいでしょう。
そこで考えたいことのひとつが資産運用です。とくに、働く世代の方には「つみたて投資」を検討されることをおすすめします。
最近ですと、つみたてNISAやiDeCoなど、目にする機会が多いのはないでしょうか。会社でも、企業型DCに加入されている方もいらっしゃるかもしれませんね。
つみたて投資は、初心者でも効率的に、また効果的に投資ができる方法です。つみたて投資が資産形成に効果的な理由は2つあります。
〈複利効果を得られる」
複利とは利息の計算方法のひとつです。利息に利息が付くので、長期間、複利で運用すると、雪だるまのようにどんどん資産が大きくなります。
〈ドルコスト平均法が活用できる〉
ドルコスト平均法とは、投資信託を積立てで購入する場合などに用いられる方法です。
例えば、毎月一定額を、タイミングを選ばずに買い付けしていくことで、購入単価を平準化することができます。
つまり、価額が上がっている時はたくさん買わなくてすみますし、価額が下がっているときには口数をたくさん購入することができるのです。
資産運用には、もちろんリスクが伴いますが、つみたて投資であれば、リスクやリターンを安定させる効果があります。
あくまでご自分の意向が大事ですから、メリットやデメリットを考慮して、自分に合った方法でしっかりと資産を増やしていきたいものです。