老後資金は早めに準備しよう
老後資金を考えるにあたり、まずは老後に毎月貰える年金額を把握することが第一歩です。50代になると、「ねんきん定期便」に年金見込額が記載されるようになります。毎年届くねんきん定期便をチェックして、貰える年金額を確認しましょう。
退職金を老後資金にしようと考えられる方もいるでしょう。退職金については老後資金だけでなく、旅行費用やリフォーム費用、住宅ローンの返済、子どもや孫への援助などで使われる方もいます。使いみちを前もって計画しておきましょう。
同時に、預貯金のほかに保険や投資信託などの金融商品で、資産運用を考える必要もあります。資産運用が他と異なるのは、自分の好きな金額や商品で用意できることと、いつからでも始めることができること。早いうちから自分で老後資金を用意できるのです。
「iDeCo(個人型確定拠出年金 )」のような私的年金で老後準備をされている方も最近は増えています。資産運用となればリスクはつきものですから、不安を感じたり、選びきれないと悩んだりもしますよね。経験も知識も豊富なお金のプロのアドバイスを受けながら、老後資金の準備の一つとして取り入れてはいかがでしょうか。
一つだけでは老後資金が用意できない時代だからこそ、さまざまな方法で準備をしてくださいね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「令和2年家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」
- 金融広報中央委員会「令和2年家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 日本年金機構「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)」
宮野 茉莉子