4年生以降は、算数では図形など抽象的な単元を学び、国語は扱う文章が難しくなり漢字も増えます。そして理科と社会は学習内容が濃くなるため、たとえ単元毎にテストが実施されても簡単に高得点を取ることが難しくなります。

小学校のテストはあくまでも「習った単元を理解しているか」を測るもの。学んだら時間をあけずにテストが行われるので、子どもの理解度は点数を見れば明らかです。そこで思うように点数が取れないのは、勉強量が足りていないか既習単元で理解不足のところがあるからと考えられます。

学力は小学1年生から積み重ねていくものですですから、どこか知識が欠けていればそこから簡単に崩れてしまいます。結果として、低学年で早々に100点が取れなくなり、90点、80点と点数が下がっていくことが起きます。そして「小4の壁」という言葉があるように、小学4年生以降、気がついたときには学力の固定化が進んでいるのです。

やはり復習は欠かせない

公立小学校のテスト内容の難易度は高くないと言われていますが、学習指導要領の改訂で以前よりも問題のレベルが上がっている印象です。子どもの「今回のテストは難しかった」という言葉は本当かもしれませんが、学習が足りていなかったからそう思ったということもあるでしょう。

せっかく頻繁にテストがあるのですから、そのまま放置するのはもったいない。しっかり見直しをして復習することは欠かせません。低学年であっても日頃から子どもの学習定着を確認していきたいですね。

中山 まち子