老後資金は退職金だけで足りうるか

老後資金の計算は、(年金収入-生活費)×12ヶ月×年数となります。

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の「老後2000万円問題」では、
年金収入20万9198円、支出26万3718円、年数30年と仮定し、

老後資金:(20万9198円-26万3718円)×12ヶ月×30年=約2000万円としています。

但し、ここでの仮定には「支出」に落とし穴があります。

  • 住居費が1万3658円と仮定※
  • 介護費用が含まれず

※60歳代の持家率82%、非持家率16.7%のため住居費を低く見積もり(生命保険文化センター)

ついては「老後2000万円問題」は退職金でクリアできても、非持家の場合や介護費用を勘案する必要があります。

例えば非持家の場合の家賃ですが、at homeによると東京都内(30㎡未満)では9万678円となっており、住居費でだけでも(9万678円-1万3658円)×12ヶ月×30年=約2772万円が別途必要となります。

さらに、介護費用も必要となります。具体的にかかる金額は要介護度などで大きく変わりますが、まとまった金額が必要にあることは間違いないでしょう。

生活費以外の高額の介護資金や賃貸の住居費までを含めて考えると、公務員の退職金であっても、それだけでは足りませんね。