今から少しずつできることをはじめよう
老後資金が足りないといっても、すぐに用意はできませんよね。大切なのは今から少しずつ準備することです。
まずは収入や年金を増やすことを考えてみましょう。
女性の場合、子どもが小さい間や環境などにより、「扶養内パートにしようか、それとも扶養を外れるか」で悩まれる方も多いです。
パートで厚生年金に加入する場合、今は従業員500人を超える規模の企業、もしくは500人以下で労使合意に基づき申し出をする企業に所属し、一定の要件を満たす必要があります。(※2022年には従業員数100人超規模の企業、2024年には従業員数50人超規模の企業で一定の要件を満たす方に変わります)
扶養を外れるかどうかは、子どもの成長に合わせて変えられます。先を見据えて、「子どもが入園してから、入学してから、小学校高学年になってから」といった節目で扶養を外れるよう計画するといいでしょう。
収入や年金を増やすとともに考えたいのが、お金に働いてもらうことです。
現代の老後資金準備に適しているのが、近年需要のあるつみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)、また民間の個人年金保険など。これらを組み合わせることで、老後資金が準備できるでしょう。
貯金以外となると、「わが家はどの金融商品を、毎月いくら準備すれば足りるかわからない」という悩みも抱えがちです。
大切なお金のことですから、自分の家計状況から老後資金の計画まで、お金のプロへ相談してはいかがでしょうか。
早いうちから老後資金の計画をして、不安のない老後を目指しましょう。
参考資料
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果の要約」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度
- 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
宮野 茉莉子