そして、高校進学の際は「自分の学力を考慮して志望校を受験する」ことになります。つまり、同じ義務教育でも中学校ではテストそのものやテスト成績の重要性が増し、進路決定に大きく影響するようになるわけです。
中学校に進学した本人が「小学校で80点、90点取れているから大丈夫」と安心していたり、親の方も「うちの子は家庭学習の習慣があるから」と小学校の時と同じ感覚でいると、定期テストで思うように点数が取れずショックを受けるケースが少なからず出てきます。
理科や社会も軽視できない
小学校で英語が教科化されたとはいえ、やはり本格的に英語を学ぶのは中学校入学後です。また、算数が数学になることもあって英語と数学は目玉教科扱いされます。
筆者が個別指導形式の塾で仕事をしている時も、普段は英語と数学、季節の講習会では他の教科を勉強するという生徒がほとんどでした。
では、理科と社会は簡単なのかというとそうではありません。基本となる事柄は小学生時代に学んでいますが、中学ではさらに内容が深くなり、覚えることが増えます。つまり、理科と社会を軽視していると痛い目に遭いかねないということです。
特に小学生時代の学びが不足していると、難易度が高くなる中学の学習で最初からつまづいてしまいます。そして中学1年の時点で理科と社会の基本的な知識の抜けがあると、後々挽回することにも力を入れなければなりません。