国内企業の決算内容好調で、日本株も底堅く
2021年8月6日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より91円92銭高の2万7820円04銭でした。前週はやや軟調でしたが、先週はむしろ下げ渋るような動きになりました。
国内外で新型コロナウイルス感染が急拡大し、国内では5日、東京都内での新規感染者数が1日で5000人を超えました。全国でも7日まで過去最多更新が続き、投資家の間に経済活動再開が遅れるとの懸念があります。
一方で、企業では4~6月期決算の発表が本格化していますが、業績好調の企業も多く、通期業績を上方修正するところも見られます。こうしたことから好決算銘柄が買われ、相場も下値が固くなっています。
今週の動きはどうなるでしょうか。6日には7月の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が前月比94万3000人増と、市場予想(84万5000人増)を上回りました。
すると投資家の間に景気回復への期待感が広がり、6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比144ドル26セント高の3万5208ドル51セントと最高値更新となりました。日本株も連れ高になることが期待されます。
ただし、東京五輪の開催にあわせて8月8日(日)に祝日の「山の日」が移動し、9日(月)はその振替休日となっています。東京株式市場も休場ですので注意してください。
新型コロナの感染拡大については引き続き警戒が必要です。日本政府は8日、新型コロナ対策である「まん延防止等重点措置」の適用地域に、福島、茨城、栃木、群馬、静岡、愛知、滋賀、熊本の8県を追加しました。期限は31日までです。