キホン①ふるさと納税は、都道府県・市区町村を自分で選べる「寄附」
ふるさと納税は、地方の税収を支えるためにつくられた寄附制度です。
「納税と寄附、どっちなの?」と混乱する方も多いのではないでしょうか。
もとを辿ると、医療・教育などの住民サービスは各自治体の税収でまかなわれています。
ところが地方では、進学や就職となると若い人が都会に出ていってしまい、住民サービスを維持するための税収が減って運営が厳しいという問題があります。
大人になって都会に移り住んでも、自分を育ててくれた「ふるさと」に貢献できる制度があってもいいのではないか?という議論からうまれたのが「ふるさと納税制度」です。
所得税や住民税を自分がいま住んでいる自治体にただ税金として払うのではなく、自分の好きな自治体に「寄附」という形で納められる仕組みになっています。
キホン②「節税」ではなく、税金の「前払い」
ふるさと納税で自分が選んだ自治体に寄附をすると「年間で寄附を行った金額から自己負担額の2000円を除いた全額」が所得税や住民税から控除されます。
たとえば、3万円分の寄附を行った場合、3万円-2千円=2万8千円が税控除の対象になります。
この時注意したいのが、控除といっても、支払う税金の総額自体が減るわけではないことです。
もともと支払う予定の税金をふるさと納税で「前払い」をしていることになりますので、「節税はできない」というところは覚えておきましょう。
また、年収や扶養家族の人数などにより、年間いくらまでの寄附ができるかの上限が決められています。
自分の上限額を知りたいという方はふるさと納税サイトで計算してみましょう。