宝くじよりも当たりやすい? 「テンバガー」銘柄
「テンバガー(10倍株)」という言葉があります。株価が10倍になる銘柄という意味です。英語で「bag」は野球の「塁」のことで、ホームランを「four-bagger」と呼ぶことに由来するそうです。「two-bagger(二塁打=2倍株)」という使い方もできるようです。
「一生に一度はテンバガーに巡り会いたい」、「テンバガーは投資家の夢であり醍醐味」などと語られます。「宝くじ並み」と言えそうですが、実際に宝くじと比べてみるとどうでしょうか。
2016年12月23日まで、「年末ジャンボ宝くじ (第704回 全国自治宝くじ)」が発売されていました。当せん金は史上最高額、1等前後賞あわせて10億円です。1等(7億円)の当せん確率は2,000万分の1です。
そう聞くと、「テンバガーを当てるほうがまだ楽」と思えてきます。12月22日現在、上場会社数は3,544社(うち外国会社6社)です。
市場別の社数内訳は、第1部・2004(4)、第2部・535(1)、マザーズ・229(0)、JASDAQKスタンダード・717(1)、JASDAQKグロース・43(0)、Tokyo Pro Market・16(0)となっています(カッコ内は、うち外国会社)。東証第1部に限れば、銘柄数は2,000社あまり。無作為に選んでも宝くじよりは当たりそうです。
東証1部上場企業の中にも「テンバガー」銘柄がある
実は、東証1部でも「テンバガー銘柄」はいくつもあります。2011年11月末の終値と16年11月末の終値を比較し、5年間で株価が10倍以上になっている銘柄を探してみました。
たとえば、ネット求人情報の「ディップ(2379)」は35円→2,403円と、テンバガーどころか68倍以上の上昇です。ほかにも、以下のような銘柄があります。