皆さんは一昨年話題になった「老後2000万円問題」を覚えておりますでしょうか?
この問題は、簡単に説明すると老後年金だけで生活をするとおよそ2000万円が不足してしまうという内容です。
当時この話を聞いて、ご自身の老後生活に不安を覚えた方も多いのではないかと思います。
ただ実際のところ、「老後2000万円問題」は老後の生活に実際どう影響するのでしょうか?
そこで本日は、10年以上大手金融機関で勤務した経験のある私から、年金額の実態について解説し、老後費用の「実際のところ」をお話しします。
年金は実際、どれぐらい受け取れるのか
まずは年金が実際にどれぐらい受け取れるのかを、国民年金と厚生年金に分けて見ていきましょう。
厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の場合は以下のようになります。
男子
- ~1万円未満:1万2693人
- 1万円~2万円未満:6万803人
- 2万円~3万円未満:22万1983人
- 3万円~4万円未満:70万6206人
- 4万円~5万円未満:134万5582人
- 5万円~6万円未満:312万4529人
- 6万円~7万円未満:849万4551人
- 7万円以上:38万1323人
女子
- ~1万円未満:6万6247人
- 1万円~2万円未満:24万4695人
- 2万円~3万円未満:74万63人
- 3万円~4万円未満:226万4161人
- 4万円~5万円未満:336万406人
- 5万円~6万円未満:454万1337人
- 6万円~7万円未満:598万7227人
- 7万円以上:144万306人
平均年金月額
- 男子:5万8866円
- 女子:5万3699円
男女平均額:5万5946円