漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。

職業柄、明るいうちは寝て、夜に仕事をすることが多い祭さん。このため、ペットのネズミさんたちは、チンチラは夜行性、デグーは昼行性という特性を持っているものの、飼い主の祭さんの生活に合わせて夜に部屋んぽをしています。

ある日の深夜。チンチラさんたちの部屋んぽが終わり、最後の棟梁ちゃんの順番が回ってきました。(第94話参照)。

祭さんは、「掃除するから遊んでてね~」と棟梁ちゃんをケージから出し、お掃除を開始。せっせせっせと片づけていると、背後で棟梁ちゃんが、家具の隙間に向かって「ヂェッ‼」「ヂュ~‼」とけたたましく声を上げ始めました。それは、動物が敵などに出会った時、仲間に危険を知らせるために鳴く「警戒鳴き」と呼ばれるもの。

棟梁ちゃんの声を聞き、「ん?」と掃除の手を止める祭さん。「なんで警戒鳴きをしているんだろう⁈」