2021年7月15日に行われた、株式会社マネーフォワード2021年11月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。
スピーカー:株式会社マネーフォワード 代表取締役社長 CEO 辻庸介 氏
はじめに
辻庸介氏:マネーフォワードの辻でございます。本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私の方から、第2四半期の決算説明をさせていただきます。
まずはじめに、みなさまにご支援いただいたおかげで、2021年6月に東京証券取引所市場第一部へ市場変更することができました。日頃のご支援に、心より厚く御礼申し上げます。引き続き、ミッション実現に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
全社 Mission / Vision / Value / Culture
本日のアジェンダですが、まず簡単に事業内容をご紹介します。続いて、第2四半期の業績を、「Money Foward Businessドメイン」「Money Forward Homeドメイン」「Money Forward Xドメイン」「Money Forward Financeドメイン」のカテゴリごとにご説明し、最後にその他の戦略的な取り組みについてお話しします。
はじめに、事業内容です。ご存知のところが多いと思いますので、割愛しながら進めます。当社は「Mission/Vision/Value/Culture」を非常に大事にしている会社で、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」ということで、お金の課題をテクノロジーで解決していくというミッションを掲げて、事業を行っています。
SaaS×Fintech領域で、国内最大級のユーザー基盤とプロダクトラインナップを提供
そのミッションのもと、主に「SaaS×Fintech」という領域でサービスを展開しており、国内最大級のユーザー基盤とプロダクトラインナップを提供しています。主に法人、個人、金融機関の3つのユーザーがおり、それぞれの事業領域において、スライドに記載のサービスを提供しています。
新規事業開発とM&A(グループジョイン)により、事業領域を拡大
時系列でご覧いただくと、2012年に、創業のサービスである個人向けの「マネーフォワード ME」を提供開始し、その1年後に法人向けの「マネーフォワード クラウド」を提供開始するというかたちで事業を拡大しています。
全社 事業の売上構成(2Q累計)
現在の売上構成です。第2四半期までの累計で、青色部分が法人向けの売上です。法人向けの内訳をご覧いただくと、54.1パーセントがバックオフィス向けSaaS、12パーセントがSaaSマーケティング支援で、グループジョインしてくれたスマートキャンプ社の売上です。そして、5.2パーセントがファイナンスサービスです。
個人向けの売上は16パーセント弱で、Money Foward HomeドメインでPFMサービスを提供しています。残りの12.9パーセントがMoney Foward Xドメインで、主に金融機関や通信会社向けのDX支援事業を行っています。
ご覧のとおり、バックオフィス向けSaaSが、前年同期比プラス51パーセントの成長で、SaaSマーケティング支援がプラス58パーセント、ファイナンスサービスがプラス4パーセント、個人向けサービスがプラス27パーセント、DX支援がプラス43パーセントという成長率になっています。
当社を取り巻く環境と事業機会
当社を取り巻く環境と事業機会です。みなさまもご存知のとおり、「電子帳簿保存法改正・インボイス制度」「コロナ禍におけるリモートワークの増加」「政府によるデジタル化推進」「オープンAPIの広がり」「資金決済法の見直し」「給料支払いのデジタル化」など、多くの事業機会が出てきています。
共通コアテクノロジーをベースに様々なプロダクトを開発
さまざまなサービスを展開していますが、基本的には1つのコアテクノロジーを武器に展開しています。アカウントアグリゲーション基盤と、我々が提供する2,600以上の連携サービス、そしてその上にデータセキュリティ基盤、データ分析基盤を提供しています。
さらにこの上で、それぞれのアプリケーションを提供しています。例えば「マネーフォワード クラウド」は法人向け、「マネーフォワード ME」は個人向け、「マネーフォワードFintechプラットフォーム」は金融機関向けというかたちで、それぞれのコアテクノロジーの上に効率よくアプリケーションを開発している状況です。
2021年11月期 第2四半期 ハイライト
第2四半期の業績についてご説明します。まず、ハイライトです。第2四半期の連結売上高は、前年同期比プラス42パーセントの39.9億円で、業績見通しに対して順調に進捗しています。業績見通しをしっかりミートして、さらに超えていけるように、残り半年も取り組んでいきたいと思っています。
また、Money Forward Financeドメインを除く連結売上高は、前年同期比プラス46パーセントで、特にMoney Foward Businessドメインの売上高がプラス53パーセントと高成長を牽引しています。
売上総利益は前年同期比プラス53パーセントの28.4億円で、EBITDAは約2.9億円の黒字となっています。
グループのストック収益です。フローを除いたストック収益の合計であるSaaS ARRは、前年同期比プラス40パーセントの97億円です。特に、我々が非常に力を入れているMoney Foward Businessドメインの法人向けARRがプラス50パーセントで、よい結果が出てきていると思っています。
先日発表した三菱UFJ銀行さまとのジョイントベンチャーでは、中小企業向けオンラインファクタリングサービスの提供を予定しています。
先ほどお話ししたとおり、東証一部に市場変更し、先日プライム市場への上場維持基準にも適合しているとご連絡いただいています。
スライドには記載がないのですが、Money Forward Homeドメインで、今回さまざまな新しい取り組みをリリースできました。これは我々にとって非常に大きなトピックですので、のちほどご説明します。
2Q連結売上高は前年同期比+42%と高成長を継続
四半期ごとの売上高の成長についてです。売上が多い順からMoney Forward Businessドメイン、Money Forward Homeドメイン、Money Forward Xドメイン、Money Forward Financeドメインとなっています。
Money Forward Businessドメインが、前年同期比でプラス53パーセントと大きく伸びています。Money Forward HomeドメインもMoney Forward Xドメインも、同じく前年同期比プラス30パーセント以上で高成長しています。
SaaS ARRは97億円に到達
SaaS ARRについてです。四半期ごとのグラフですが、Money Forward Homeドメインの個人向けプレミアム課金が、前年同期比プラス29パーセントという成長を見せています。
Money Forward Businessドメインは、前年同期比で個人事業主がプラス24パーセント、法人がプラス50パーセントです。Money Forward Xドメインのストック売上高がプラス20パーセントで、法人向けのARRが強く伸びている部分が、今回一番よい結果だと思っています。
売上総利益 / EBITDA(四半期推移)
売上総利益とEBITDAの推移です。売上総利益は引き続き過去最高を継続しており、28億円となっています。当社のビジネスモデルは売上総利益率が比較的高く、第2四半期は71パーセントとなっています。広告宣伝費除きのEBITDAは約10.2億円、EBITDAは約2.9億円で、黒字を継続しています。
従員数の推移
コスト面です。採用環境は非常に競争も激しいですが、今回、従業員が1,000名を超えており、採用も力を入れて着実に進捗しています。
主にMoney Forward Businessドメインが大きく伸びているのですが、エンジニアの採用に力を入れて行っているところと、新卒社員の配属によって従業員が増加しているところがポイントです。
費用内訳(売上原価・販売費及び一般管理費)
費用内訳です。我々は広告宣伝費と人件費が大きな割合を占めるビジネスモデルですが、その部分が増えています。主に、Money Forward Businessドメインにおける投資となります。
バランスシートの状況
バランスシートの状況ですが、現預金は約68億円、純資産は110億円以上と、引き続き高い財務健全性を維持していると考えています。以上が、全体のご説明でした。
21/11期 第2四半期ハイライト
Money Forward Businessドメインのご説明です。個人事業主向けストック売上と法人向けストック売上の伸びが、前四半期比で加速しているところがポイントです。中身をご説明すると、課金顧客数は、法人と個人の両方で増加しており、ユーザー数は16.6万人に到達しています。
第2四半期の純増法人顧客数は前年同期比1.9倍、純増個人事業主顧客数は前年同期比3.1倍です。個人事業主顧客数の伸びは、「マネーフォワード ME」からの連携が非常に順調に行えたためです。確定申告シーズンの影響もあるのですが、大きく伸びました。
解約率については課金顧客数ベースの数値なのですが、過去12ヶ月平均で1.4パーセントで、当四半期では2.5パーセントです。ご存知のとおり、毎年確定申告シーズンでは、確定申告が終わると解約する個人の方が一定数いますが、前年同期と同様のトレンドで想定の範囲内です。法人で見ると、当四半期も低水準で安定しています。
第2四半期はプロダクトのリリースが完了したというところが、よいニュースです。「マネーフォワード クラウド債権請求」「マネーフォワード クラウド固定資産」「マネーフォワード クラウド契約」のリリースが完了し、中堅企業向けのプロダクトラインナップがしっかり揃ってきました。のちほど細かくご説明します。
四半期 売上高推移①
四半期ごとの売上高推移です。スライド右側の下から、ストック売上(個人事業主)、ストック売上(法人)、スマートキャンプ社の売上、フロー売上の順となっています。
ご覧のとおり、ストック売上(法人)が伸びており、スマートキャンプ社の売上もプラス48パーセントと強く伸びています。
課金顧客数の増加ペースが大きく加速
課金顧客数とARPAの細かい数字です。スライド左側の課金顧客数は、全体として前四半期比で8.0パーセント伸びており、内訳は、グラフの濃い青色で示した個人事業主がプラス9.3パーセントで、法人はプラス6.6パーセントです。
個人事業主については、特に確定申告シーズンである第1四半期の「12月、1月、2月」が一番恩恵を受ける時期です。第2四半期の「3月、4月、5月」のうち3月も少しかかってくることがあるのですが、主に第1四半期に需要があるため、第2四半期では前四半期からの成長率が9.3パーセントと若干下がっているものの、引き続き高い成長率を維持しています。また法人の顧客数成長率は、前第4四半期から今第1四半期でプラス5.9パーセントでしたが、第1四半期から第2四半期では6.6パーセントと伸びています。
ARPAですが、「合計」「個人事業主」「法人」の3つがあり、法人が8万598円で、0パーセントの成長です。前回の決算説明会でもご説明しましたが、第1四半期は、個人会計事務所が確定申告期に「STREAMED」をよく使うため、ARPAが上がるのですが、その分、第2四半期では若干下がっています。
オーガニックの中堅向けプロダクトの販売は引き続き好調で、そのARPAは上がっており、相殺して0パーセントになっています。また、全体では0.7パーセントの減少です。
個人事業主は、プラス1.6パーセントの1万1,827円です。毎回ご説明していますが、こちらは年間契約の方が増えていくと単価が下がっていきます。単価が下がるとチャーンも下がるのですが、今回はARPAの下げが止まり、いったん上昇トレンドに戻っています。
『マネーフォワード クラウド固定資産』の提供を開始
プロダクトのご説明です。「マネーフォワード クラウド固定資産」の提供を開始しました。こちらは「みんなで使える固定資産管理」ということで、数少ないクラウドの固定資産サービスとして非常に好評いただいており、すでにオーダーをいただいている会社もあります。
『マネーフォワード クラウド債権請求』の提供を開始
「マネーフォワード クラウド債権請求」の提供も開始しました。債権管理は手数がかかる大変なところなのですが、請求から売上計上、消込、債権確認という一連のフローを便利にするサービスです。
インボイス制度や電子帳簿保存法といった最新の制度変更にも対応しており、昨今増えているサブスクリプションの事業者特有の分割請求や分割計上にも対応しています。
消込の部分が「V-ONEクラウド」で、グループジョインしてくれたR&AC社の消込と連動しています。
クラウド型入金消込サービス『V-ONEクラウド』 の自動消込の精度が大幅に向上
「V-ONEクラウド」は、この領域で圧倒的なシェアを持っていますが、今回、我々の研究所であるMoney Forward Labと共同で、明細の組み合わせを自動で検出するAI機能を強化したことにより、消込作業が圧倒的に効率化し、機能が便利になっています。
金額を足して振り込む方もいるため「この金額とこの金額の振り込みは、どの明細とどの明細だろう?」と、すごく複雑なのですが、AIが1,000明細以上の組み合わせを探索することにより、人がその作業を行わずに済む機能をリリースしました。これによって大幅に効率化できるわけです。研究の成果が出てきていると思っています。
様々なステージの企業にも対応可能なラインナップ
プロダクトラインナップです。個人事業主や中小企業に加えて、中堅企業や上場企業向けにも対応可能なラインナップが、充分に揃ってきています。
中堅企業・IPO準備企業/上場企業向けプロダクトが充実
中堅企業とIPO準備企業、上場企業向けのプロダクトです。いろいろなサービスがあり、わかりにくいところもありますので色分けしています。
青色の部分が経理財務で、黄色の部分が人事労務です。紫色の部分が「マネーフォワード クラウド契約」で、法務になります。ご覧のとおり、かなりサービスが揃ってきて、それぞれがAPIなどでつながっていく世界を作っています。
まだまだ機能を開発する必要があるため、今後、機能開発を強めて、各サービスを国内No.1にしていきたいと思っています。
導入事例(1/2)
「マネーフォワード クラウド会計Plus」の導入企業の一例です。ビザスクさま、AI insideさま、カラダノートさまといった上場企業、LayerXさま、Schooさまといった急成長のベンチャー企業から、伝統的な中堅企業まで、幅広い企業に「マネーフォワード クラウド会計Plus」をお使いいただいています。
導入事例(2/2)
「クラウド給与」「クラウド勤怠」「クラウド経費」「V-ONEクラウド」などは、ご覧のとおり、東証一部上場企業のイオンさまやJALさまなど、たくさんの会社にお使いいただいています。
かなり幅広いお客さまにお使いいただけるプロダクトラインナップと機能になってきたと思っています。以上が、Money Forward Businessドメインのご説明です。
プレミアム課金収入 売上高推移
Money Forward Homeドメインについてご説明します。スライドは、プレミアム課金収入の売上高推移です。ユーザーに月額約500円をお支払いいただいている機能ですが、前年同期比プラス29パーセントと引き続き成長しており、プレミアムユーザーが32万人を突破しました。
メディア / 広告収入 売上高推移
メディアでは「マネーフォワード お金の相談」などをはじめ、新規サービスが徐々に増収に貢献しており、前年同期比プラス28パーセントとなっています。
サンリオと連携し、家計簿アプリを提供開始
トピックです。かわいい「ハローキティ」を掲載していますが、サンリオさまと連携して、家計簿アプリを提供しています。
これはアカウントアグリゲーションではなく、とてもかわいく、手入力できるものですので、お子さまがいらっしゃる方はぜひ一緒に家計簿をつけて、お金の管理の教育にお使いいただけるとうれしいです。
不動産領域において、ツクルバと業務提携
今回、不動産領域のすばらしいベンチャー企業であるツクルバさまと業務提携しました。みなさまもご存知のとおり、個人資産における不動産の割合は本当に大きなポジションを占めています。我々も、不動産の分野でサービスを提供したいと考えました。
ツクルバさまは、中古やリノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」をお持ちで、27万人以上の登録ユーザーがいます。
その提案能力をもとに、我々の「マネーフォワード ME」のユーザーに不動産所有の資産管理に関わる提案を行いながら、ライフスタイルを改善し、「Quality of Life」を向上していただきたいという思いで業務提携しました。2022年にサービスを提供開始していく予定で、現在開発しています。
資産運用サービスを提供するSUSTENと資本業務提携
トピックです。記者会見も開いたのですが、sustenキャピタル・マネジメントさまという、「ロボアドの先の新しい投資」を提供するベンチャー企業と提携させていただきました。
本当に理想的なポートフォリオを組むには、何十個という質問に答えて、インプットしていく必要があります。
現在、「マネーフォワード ME」と連携している資産が15兆円くらいなのですが、そのようなデータを活用すれば、何十個の質問に答える必要なく、数個の質問で、その方に合った資産運用の方法を提供できます。そうした新機能を共同開発するため、今回、資本業務提携をさせていただきました。
「保険の見直し」機能の提供を開始
「保険の見直し」機能は、「マネーフォワードME」を使っている方の家計や資産状況を分析して、個人のみなさまに合った保険を提案するものです。
かなりミニマムな保険を提案するのですが、「現在の保険料に対して、改善後の保険料はこのくらいです」というかたちで診断結果を出すようなサービスも提供を始めています。まだまだ課題点もあるため、改善してブラッシュアップしていきます。
お金を増やすには、3つしかないと思っています。それは「収入を増やすか」「支出を減らすか」「持っている資産を増やすか」。この3つに対して便利なサービスを提供していきたいと考え、こうしたサービスを提供しています。
提供価値を拡大し、課題解決に向けたアクションを促す
「マネーフォワード ME」でお金の「見える化」ができたのですが、「気づきの提供」「学びの提供」「改善に向けたアクション」というかたちで、ユーザーに喜んでもらえるような提供価値を拡大していきたいと思っています。そして今回、ようやく、さまざまなパートナーとの協業の推進を発表できるようになりました。
ユーザーの課題解決のためにパートナーとの協業を推進
不動産、保険、資産運用、電気、確定申告、FP相談など、素晴らしいパートナーとご一緒させていただくことができています。よいサービスをしっかりと作り込んで、ユーザーに「これ、便利だね!」「これで気づいたこと、多いよ!」と言ってもらえるようなサービスを提供していきたいと思っています。
また、TAM(Total Addressable Market)の考え方ですが、8,000億円以上になると思っています。今後、サービスをしっかりと広げることによって提供価値を広げ、結果的に売上を拡大していきたいと思っています。
なお、それぞれのサービスは、一部を除きますが、エクスクルーシブというわけではありません。サービスの作り込みが必要なため、かなりしっかりと提携させていただくことが重要だと思っていますので、まずは成功事例を作り、さまざまなパートナーとご一緒したいと考えています。その結果、ユーザーに本当によいサービスを届けたいと思っています。
以上が、Money Forward Homeドメインのご説明です。
四半期 売上高推移②
3つ目が、Money Forward Xドメインのご説明です。売上高は、前年同期比プラス38パーセントで、ストック収入、フロー収入ともに伸びています。
『みんなの銀行スマートフォンアプリ』の資産管理機能を開発
トピックです。非常に話題になった「みんなの銀行スマートフォンアプリ」の資産管理機能を開発して、アカウントアグリゲーション機能を提供しています。
NTTドコモと協業し、「スマート家計簿 スマー簿」を提供開始
また、先日発表していますが、NTTドコモさまとの協業で、スマート家計簿「スマー簿」を提供しています。こちらもアカウントアグリゲーション基盤や家計簿アプリを共同開発しました。
金融機関等との連携(個人向けサービス)①
スライドに記載のとおり、さまざまな連携を行っています。金融機関等との連携で、個人向けサービスでは「マネーフォワード for ◯◯銀行」や、デジタル通帳、また資産管理Unit・家計簿Unitを提供しています。
金融機関等との連携(個人向けサービス)②
金融機関以外にも、NTTドコモさま、野村證券さま、KDDIさまなど、さまざまな金融機関や事業会社のDXを支援しています。
金融機関等との連携(法人向けサービス)①
法人向けのサービスについてです。現在、法人ポータルと、私たちが「BFM」と呼んでいる「Business Financial Management」というサービスを提供しています。今回、新たに京都信用金庫さまに「BFM」を使っていただくことになりました。
金融機関等との連携(法人向けサービス)②
先日発表した「マネーフォワードFintechプラットフォーム」は、現在、横浜銀行さまに導入いただいております。Fintechのプラットフォームを提供しようということで、しっかり力を入れていきたいと考えています。
四半期 売上高推移③
Money Forward Financeドメインですが、売上高は前年同期比で13パーセント減少しています。前年同期はOEM開発のイニシャルコストがあったためその反動減ということもありますが、それだけではなく「与信管理をしっかり強化して、足元を見直そう」ということで、成長のアクセルを踏むのを少し緩め、与信管理を強化していることが原因です。
中小企業の資金繰り支援強化のため、 三菱UFJ銀行とのジョイントベンチャーの設立を発表
冒頭で申し上げたとおり、2022年の春を目処に、三菱UFJ銀行さまとのジョイントベンチャー設立を発表できたというのも大きなトピックです。
我々はバランスシートが大きい会社ではないため、三菱UFJ銀行さまのバランスシートを活かし、また既存のお客さまを対象として、我々の与信サービス作りのノウハウなどを提供し、一緒にジョイントベンチャーとして新しい価値を作っていこうと考えています。中小企業向けのオンラインファクタリング事業や請求代行事業を伸ばしていきます。
『マネーフォワード ケッサイ』を広島銀行にOEM提供
広島銀行さまにも「マネーフォワード ケッサイ」をOEM提供することが決まりました。このように、銀行ともご一緒しながら顧客基盤を広げていきたいと思っています。
『マネーフォワード ケッサイ』において、 請求代行機能のみに特化した新プランの提供を開始
新プランについてです。「マネーフォワード ケッサイ」による与信審査や入金保証のない安価なプラン、請求代行機能のみに特化したプランの提供によって、より多くの企業の請求業務を丸ごと引き受けられるサービスにも力を入れていきたいと考え、これらの提供を開始しています。以上が、「マネーフォワード ケッサイ」のご説明です。
初の統合報告書を制作
その他のトピックについてご説明します。当社初の統合報告書を制作し、本日リリースしました。通常ではなかなかお伝えできないユーザーの声や我々の考え方などをしっかり表現するため、メンバー一同がんばって作りました。お時間がある際に、ぜひご覧いただければ幸いです。
成長著しい海外マーケットへの取り組みを強化
海外マーケットへの取り組みも強化しています。当社の既存の出資先で、Mekariという会社があるのですが、従業員は500人を超えており、我々の持株比率が28.9パーセントとなっています。私が社外取締役も兼任しているのですが、非常によい会社で、シリーズDラウンドに、再びリード投資家として参画しました。
Mekariは、インドネシアでNo.1の会計サービスを提供しているだけでなく、人事労務、税務申告、CRM、コミュニーケーション、福利厚生といろいろなサービスを展開している会社です。海外マーケットでも一緒に取り組んでいきたいと考え、ここにもさらに力を入れています。
成長投資の方針
毎回記載しているものと変わりないのですが、成長投資の方針としては、中長期的なキャッシュフローの最大化をしっかりと重視しながらビジネスを行っていきます。
M&Aに関する方針は積極的に進めていきたいと思いますが、当然、財務的な規律が非常に大事ですから、その部分を両睨みしながらしっかり行っていきます。
事業領域及びサービス拡充によりTAMは継続的に拡大
事業領域とサービスのTAMですが、それぞれ非常にオポチュニティが大きいビジネスを展開していると考えています。「Money Forward Businessドメイン」「Money Forward Homeドメイン」「Money Forward Xドメイン」「Money Forward Financeドメイン」の合計で4.3兆円ほどのマーケットがあります。
それぞれのマーケットでNo.1プレイヤーを目指し、Fintech、SaaS領域で国内No.1の会社になるため、引き続きサービスをしっかり提供していきたいと思っています。
早口で恐縮ですが、私からのご説明は以上でございます。ご清聴、どうもありがとうございました。