年金だけで老後の生活は大丈夫?
ここまでのデータをふまえ、年金だけで悠々自適なセカンドライフを過ごすのはむずかしいと感じられた人が大半ではないでしょうか。
特に国民年金だけを受給する場合は、早い段階で付加保険料の納付や国民年金基金の加入など、自力で年金月額を増やす必要があるかもしれません。
また、国民年金よりは手厚い受給額だった厚生年金受給者の方も、これからの働き方によっては受け取れる年金額がどうなるかはわかりません。
いずれにしても「自助努力」で老後資金の準備をしていく必要があると言えるのではないでしょうか。
「人生100年時代」に向けた備え
医療制度が充実しているなど、さまざまな要因により、日本の平均寿命は世界的に見てもトップクラスです。
これからの時代、100歳まで生きることを見据えた老後資金の備えが当たり前になるかもしれません。
しかし、今から銀行などの預貯金で備えようと思っても、残念ながらお金を「増やす」ことには繋がりにくいのが今の世の中です。
そこで、皆さんに検討いただきたいのが、「お金に働いてもらう=資産運用」です。
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどを活用して、資産運用を始めてみてもよいかもしれません。ただし、いずれも国の税制優遇制度ではありますが、元本保証はない点には注意が必要です。
「興味はあるけど、なかなか自分だけでは始められない……」という人は、お金のプロのアドバイスなどを参考にされてもよいかもしれませんね。