50代ですでに「3000万円」を貯めている世帯は何割?

ここからは、50代世帯の貯蓄額の分布を見ていきます。

実は各年代「貯蓄100万円以下の世帯」は一定の割合で存在しています。その一方で、貯蓄「2000万円」さらには「3000万円」以上の世帯もあります。

こうした二極化の分布は、さきほどの「平均額」からは見えない部分ですね。

では、50代では「どの程度の割合の世帯」に「どの程度の貯蓄額」があるのでしょうか。

ここで、グラフから50代世帯の貯蓄額分布のイメージをつかんでいきます。

50代世帯の貯蓄額分布をみると、やはり「二極化」といえる状態にあることがわかります。「100万円未満(9.7%)」と「4000万円以上(10.9%)」が同程度の割合で存在していますね。

そして、50代ですでに「3000万円」を持っている世帯は全体の16.6%となりました。

さらに少し範囲を広げて「2000万円以上」の割合をみると全体の28%。全体の約3割であることがわかりました。

この割合を多いと捉えるか、少ないと捉えるかは人それぞれといえます。

なかには、親族からの贈与や相続、アーリーリタイヤによる退職金の受取りなどがあったために、大幅に貯蓄額が増えているケースなどもあるでしょう。

とはいえ、リタイヤ前の段階で、ある程度のまとまった手元資金がある場合、それは将来に向けた安心材料の一つであることは、やはり確かであるといえそうです。