まずは「積立定期預金」を活用しよう
前回「年収200万円組は「1割貯金」でお金を増やす!~人気FP坂本綾子さんが伝授する「貯め体質になる習慣」とは~」では、手取り17万円の方が1割を貯蓄して、手取りの3ヶ月分「50万円」をまずは目指すことを提案しました。
本稿では、その具体的な方法についてお伝えしていきます。
お金を貯めるには仕組みを作るのがいちばん。給与を振り込んでもらっている金融機関で、積立定期預金(※ゆうちょ銀行だと自動積立定期貯金)を申し込んでみましょう。
自動積立定期預金などとも呼ばれ、毎月自動的に普通預金の残高から定期預金を作ってくれる仕組みです。積立金額の目安は手取り給与の1割がよいでしょう。手取り17万円の方は毎月1万7000円になります。
「3か月分の生活費」を貯めるには、給料の1割を積み立てていくと、30か月で貯まるという計算になります。30か月ということは2年6か月かかるということです。
けっこう時間がかかると思われた方が多いのではないでしょうか。ですから、1日も早く始めることをオススメします。
また、ここがポイントなのですが、貯金生活を早く終わらせるためにも、「貯めたものは取り崩さない」これが鉄則です。そのために積立定期預金を活用するのです。
1回貯めたものを取り崩していては、お金が貯まるまでにさらに時間がかかってしまいます。定期預金というのは、一回お金を預けたら、普通預金のように簡単に引き出すことができません。
「引き出すのが面倒」という不便さを逆手に取って、自分が計画的に貯金できるような仕組みになっていますから、活用しない手はありません。
普通預金にお金を置きっぱなしにしないで、毎月、定期預金に積み立てる。定期預金にすることで「生活費として使うお金」と「貯めるお金」の線引きをすることが大切なのです。