日経平均は小幅な値動き、米市場は最高値更新
2021年7月2日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より76円24銭高の28,783円28銭でした。5営業日ぶりの反発です。先週は週末に6月米雇用統計の発表を控えていたことから様子見ムードで、小幅な動きになりました。
今週の動きはどうなるでしょうか。好調な米株に対して日本株は出遅れ気味です。今週以降、それを取り戻せるかどうかがポイントになりそうです。
2日に発表された6月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数が市場予想を上回りました。これを受けて、同日の米株式市場でダウ工業株30種平均が続伸。
前日比152ドル82セント高の34,786ドル35セントとなり、5月7日につけた過去最高値(34,777ドル)を約2カ月ぶりに更新しました。さらに、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数、いずれも最高値を更新しています。
日本株も週初から連れ高になることが期待されますが、その後に買いが続くかどうかは不透明感があります。背景はやはり新型コロナウイルスの感染状況です。
欧米ではワクチン接種が進み、経済活動が再開しつつあります。一方、国内では、接種ペースは上がっているものの、多くの国民が接種し終えるまでにはまだ時間がかかりそうです。また、足元で感染者数が増えているのも心配です。
もう一つ懸念されるのは、米株高がいつまで続くのかという点です。
雇用統計が市場予測を上回りました。市場は好感し、株が買われましたが、それにより米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を早めるのではないかという見方も出てきています。