米株の動きに連れて日本株も乱高下

2021年6月25日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より190円95銭高の29,066円18銭でした。終値ベースで29,000円を超えるのは6月17日以来です。

先週、週初は米ダウ工業株30種平均の下落などを受けて連れ安となりました。一時は1,100円超も下げ、28,000円を割り込む局面もありました。

しかしその後はダウ平均が大幅に反発し、日本株も買い戻されました。日によって大きく乱高下しましたが、結局、週間で見ると190円あまりの上昇で終わっています。

今週の動きはどうなるでしょうか。先週は、米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)にともなう2020年の利上げ見通しを巡り、投資家が一喜一憂する動きになりました。

ただし、喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないですが、一時はパニック的な売りにはなったものの、早くも買い戻しの動きになりつつあります。

というのも、米国や欧州では新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、一部の地域ではすでに通常の経済活動が再開しているからです。さらに企業では業績について上方修正するところも増えています。

こういったこともあって、米株は依然として好調です。25日の米株式市場でもダウ平均は続伸し、前日比237ドル02セント高の34,433ドル84セントで終えています。

ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落したものの依然として高値圏、S&P500種株価指数は続伸し、連日で過去最高値を更新しています。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

これまで日本ではワクチン接種の遅れがネックでしたが、足元ではかなり速いペースで接種が進んでいいます。経済活動の再開にも期待がかかり、出遅れ感のある日本株がそろそろ上値を試す展開になるのではないかとも思われます。