経済産業省が 2021年1月27日~3月31日に行った「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」によると、店舗でキャッシュレス決済の導入が行われているのは72%。そのうち普及率が高いのはクレジットカードとコード決済で、それぞれ55%。交通系電子マネーとその他の電子マネーは、それぞれ25%です。
導入する店舗は多いものの、クレジットカードは「後払いなので使い過ぎが心配」「なるべく作りたくない」という声も少なくありません。カードを作っても利用頻度は低い、普段使いはしないという人もいるでしょう。
一方、クレジットカードに比べると馴染みは薄いですが、即時払いができ、ポイントがつくものもあるのがデビットカードです。
デビットカードの仕組みはシンプル
そもそもデビットカードとは
デビットカードとは銀行口座と紐付いたカードのことで、クレジットカードが後払いなのに対して、デビットカードは支払いと同時に自分の銀行口座から引き落としが実行されます(注1)。
注1:例外的に一部店舗・海外などで後日引き落としの場合もある。
つまり、原則としてその時点の口座残高以上の金額は使えないので、「使い過ぎが心配」な人はデビットカードが向いていると言えるでしょう。
また、クレジットカードだと翌月にどのくらい引き落とされるか分かりにくいもの。その点、デビットカードは即時払いであり、銀行の通帳に履歴が残るので、家計管理が苦手という人も何にどのくらい使ったか把握しやすいという利点があります。
デビットカードの種類
デビットカードには、J-Debit(ジェイデビット)と国際ブランド付きカードの2種類があります。
J-Debitは日本デビットカード推進協議会に加盟する店舗において、手持ちの銀行のキャッシュカードで支払いができるもの。基本的に利用の申し込みや年会費は不要です。
使い方は、J-Debit加盟店にて、お勘定をする際にJ-Debitで支払う旨を伝え、キャッシュカードに設定している4桁の暗証番号を入力すれば完了です。
もう一は、VISA、Mastercard、JCBといった国際ブランドと金融機関の提携によるデビットカードで、VISAならVISAのクレジットカードが利用できる店舗で使用できます。
スーパーやコンビニ、100均など普段利用する店舗でも国際ブランドで支払いができる場所は多いもの。ただ、クレジットカードと違い、デビットカードなら支払いと同時に支払い口座から引き落とされるので、現金と同じ感覚で利用できるのです。
なお、利用申し込みや年会費については金融機関ごとに決められています。
デビットカードにはポイントが付くものも
デビットカードが即時支払いができるとはいえ、「クレジットカードならポイントが付く」と考える人もいるでしょう。実はデビットカードでも、クレジットカードと同じようにポイントやキャッシュバックなどの特典が付くものがあります。
たとえば楽天銀行のデビットカードなら、100円ごとに1ポイントが付与されます。楽天のクレジットカードと変わらないポイントが付きながら、即時払いができるわけです。
また、住信SBIネット銀行の「ミライノデビット」の還元率はMastercardの一般なら0.8%。ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」はVISAなら0.5%から、ステージに応じて最大2%までキャッシュバックされます。
タダでは支払いをしない仕組み作りを
現金と同じように即時で支払いができ、ポイントも付くデビットカード。たとえば、スーパーやコンビニでの買い物で現金と同じように支払いたいときはデビットカード、毎月支払う公共料金などはクレジットカードの引き落とし、というように使い分けるのも一つの手です。
デビットカードは日頃よく利用するサービスの中から、還元率の高いものを選ぶといいでしょう。使い過ぎを防ぎながら、上手にポイントを貯めたいですね。
※読者のご指摘により文章を一部修正しました(2023年9月15日PM14:45)
参考資料
- キャッシュレス決済実態調査アンケート集計結果(経済産業省)
- 楽天銀行デビットカードの特長
- デビット付キャッシュカード ミライノ デビット(NEOBANK 住信SBIネット銀行)
- Sony Bank WALLET(ソニー銀行)
宮野 茉莉子
