東京都は2021年6月14日、「2021年夏季一時金要求・妥結状況について(令和3年6月10日現在)」の中間集計の結果を公表しました。それによると、夏のボーナスの平均は約74万円で、前年より3.6%減少しています。

今回はこの内容について、詳しくみていきましょう。

【夏のボーナス】対前年比で2万7802円のマイナス

東京都は例年、都内の1000労働組合を対象に、夏季一時金要求・妥結状況を調査しており、今回はその中間集計を報告しました。

同調査によると、既にボーナスを妥結した労働組合のうち、前年と比較可能な240組合の平均妥結額は74万3805円となりました。これは平均賃金(32万4011円・40.5歳)の2.3ヵ月分に相当します。前年より2万7802円(3.6%)の減少となりました。

では、過去10年間のボーナスの要求と妥結結果もみてみましょう。

【東京都・夏のボーナス】過去10年間の要求・妥結結果(2012年~2021年)

【出典】東京都「2021年 夏季一時金要求・妥結状況について(中間集計)(令和3年6月10日現在)」

2016年まで徐々に金額が大きくなっていったものの、その後は減少傾向であることがわかります。今年度は、要求・妥結ともに前年比の下げ幅が最も大きくなっています。

それでは次に、今回のボーナスを産業別にみていきます。