先述の、「4万3000円」の赤字分を、65歳から100歳までの35年間、毎月貯蓄を切り崩してカバーすることを想定します。この場合に必要となる額を単純計算すると…

1年間で4万3000円×12カ月=51万6000円、35年間で1806万円

ですね。

年を重ねると健康面での不安が徐々に増えてきます。たとえば、60代世帯と90代世帯では、支出の内容も変わってくるでしょう。また、自宅の修繕や、老人ホームへの入所といったシニア世代ならではの大型出費も想定すると、とてもこの金額ではまかないきれないでしょう。

老後の早い時期に貯金を切り崩し始め、70代手前で老後破産まっしぐら・・・といった状況はできるだけ避けたいものです。

「人生100年時代」を見据えたお金の準備は、若い頃からコツコツと進めていきたいものです。