かつて成功した新規事業「ワタミの介護」の再現なるか?

ワタミはかつて「ワタミの介護」の名称で有料老人ホームを運営していました。

投資ファンドから買収した有料老人ホームでしたが、買収後に成長を果たし、居酒屋とともに同社を支える2本柱となりました。しかし2015年の経営危機の際に「ワタミの介護」はSOMPOホールディングスに売却されました。

今回のコロナ禍による苦境で同社は、上記のように本業の居酒屋を一気に焼き肉店に業態転換し、経営の立て直しを図ります。

焼き肉店は顧客自ら調理するスタイルのため、人件費が低く抑えられ採算性の高い業態として知られています。

また居酒屋は駅前の好立地の店が多いため、「焼き肉の和民」は集客力が期待でき、今後経済が正常化してくると業績が急回復する可能性があります。

ワタミとしては居酒屋「つぼ八」のFC店からスタートして、独自の「和民」ブランドを確立するに至った祖業の居酒屋を捨て、劇的とも言える業態転換を行う大勝負となりますが、かつての介護事業による成功を再現できるでしょうか。