コーヒーの味覚にこだわりを持つ人向けのコーヒーチェーン店としても知られるタリーズコーヒー(Tully's Coffee)。日本ではタリーズコーヒージャパン株式会社が運営しており、2006年からは伊藤園の子会社となっています。原料豆は厳選して調達し、国内で丁寧に焙煎するなど、スペシャルティコーヒーショップとして地域社会に根差したコミュニティーカフェを目指しているそう。

タリーズコーヒーでは、店舗でコーヒーが楽しめるだけでなく、コーヒースクールを開催したり自宅でもコーヒーを楽しめるよう抽出器具やマグカップを販売するなど、さまざまなシーンでコーヒーを味わえる工夫をおこなっています。そのラインナップはドリンク関連にとどまらず、エコバッグや絵本、癒しのグッズなども取り扱われるほど。

そんなタリーズコーヒーは、夏のおでかけにも便利な「タリーズレジャートート」を2021年4月14日(水)に発売。シンプルでさわやかなその見た目に注目が集まっているようです。

タリーズ、コロナの影響

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けるまで、近年のカフェ人気は続いている状態でした。好業績に合わせるように各社店舗数も拡大する傾向にあったようです。業界動向サーチの「カフェ業界 売上高&シェアランキング(2019年-2020年)」によると、タリーズを抱える伊藤園は、ドトール・星乃珈琲店を抱えるドトール日レスホールディングスに続き2位と業界でも存在感を表しています。

ただ、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けており例年のようにいっていないのは伊藤園も例外ではありません。2020年9月1日に日本経済新聞が報じた「伊藤園の5~7月期、コロナの影響で純利益46%減」の記事によりますと、伊藤園の「2020年5~7月期の連結決算」にて純利益が前年同期比46%減の19億円、タリーズコーヒージャパンなど飲食関連事業の5~7月期売上高も前年同期比43%減の50億円で大幅な減収となったとの報告がありました。外出自粛で客足が落ちたほか、営業短縮なども響いていてしまったようです。