定年後の生活の支えになるのが、年金です。
年金は国民年金と厚生年金の2種類があることは知っているものの、具体的にいつからもらえるか、把握している人は少ないのではないでしょうか。
今回は年金について、いつ、どのようにすればもらえるのかを紹介します。
これから定年を控えている方はもちろん、現役でバリバリ働いている方にとっても重要な「年金のもらい方」について、さっそくチェックしていきましょう!
年金は国民年金と厚生年金の「2階建構造」
まず、年金とはどういう仕組みか、「ねんきんのキホン」を見ていきます。
日本の年金制度は「2階建て」。
この「2階建て」の図表を一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「2階建て」構造とは、下記の2つの制度から成り立っていることを示しています。
- 1階部分「国民年金」…日本に住む20歳~60歳未満の全員が加入義務
- 2階部分「厚生年金」…会社員・公務員などが上乗せで加入
そして、年金を受け取る資格がある場合、下記の年金が受け取れるのです。
- 国民年金のみに加入していた人(自営業・専業主婦など)…老齢基礎年金
- 厚生年金に加入していた人(サラリーマンなど)…老齢基礎年金+老齢厚生年金
老齢基礎年金、老齢厚生年金、ともに原則65歳から支給がはじまります。
令和3年4月分からの老齢基礎年金は、月額6万5075円が支給されています。
一方、老齢厚生年金は、現役世代の収入で変わってきます。
あくまで目安ですが、「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 」によると、平均年金月額は14万4268円となっています。