長期投資と相性バツグン「複利・積立」

「複利」とは、運用することで得られた利益を手元に受取らずに再投資し、雪だるま式に投資元本を増やしていく方法です。

「積立」とは、例えば毎月同じ日に同じ金額・同じ投資対象に投資を行うことで、価格が高い時には少量を、価格が安い時には大量を購入するため、結果的に買値が平準化され高値掴みを防いでくれる効果があります。

この「複利」と「積立」を「長期投資」と組み合わせ、期間ごとに投資した時の効果を、金融庁の「資産運用シミュレーション」を使って計算すると以下のようになります。

<毎月2万円を年率6%複利で運用した場合の運用成果>
※税金や手数料等は考慮していません

  • 10年間運用した場合:約327万円
  • 20年間運用した場合:約924万円
  • 30年間運用した場合:約2009万円

月々2万円の積立でも、長期・複利・積立の効果でかなり大きな金額に育ちます。

複利・積立の効果を最大限発揮するためには、この「長期」が重要です。しかも長ければ長い方が効果は絶大なので、出来る限り投資は継続した方が良いというわけです。

また、この観点から考えると、「つみたてNISA」は20年間で投資を終えることを前提としている制度なので、必ずしも“万人向けの制度”とはいえないのかもしれません。

この長期投資の特性も踏まえた上で、ぜひご自身に合った投資手法を見つけ出してみてください。

まとめにかえて

本日は主に「つみたてNISA」の制度内容と、長期保有の魅力についてお話ししました。

資産運用において何より大事なことは、ご自身の目的に合った制度や手段を選ぶことです。ただ、それをお一人で見つけることは難しいかもしれません。

ファイナンシャル・アドバイザーなどの「お金のプロ」の客観的なアドバイスを受けながらスタートされると安心感が増すでしょう。

投資信託について

投資信託協会「そもそも投資信託とは?」にも記載のある通り、投資信託は投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用するものであり、元本が保証されている金融商品ではありません。

参考資料

 

佐藤 雄基