株価はどう動いたか

任天堂の株価はSwitchを発売した2018年3月期末に4万6000円台を推移していましたが、2019年3月期末時点では新しい材料もなく3万1000円台まで下落しました。しかし2020年3月期は多数のミリオンセラーが株価の追い風になり、2019年12月時点で4万3000円台まで回復しています。

2020年3月中旬にはコロナショックによって33,000台まで急落しますが、その後はコロナ特需により株価は上昇。2021年に入って2月17日には6万9830円の年初来高値をつけ、直近は62,000万円台から64,000円台へと上昇しています。

任天堂の過去10年の株価推移

コロナ特需一服で減収減益予想

今後の見通しとして、任天堂は2022年3月期に売上高1兆6000億円(▲9.0%)、営業利益5000億円(▲22.0%)、最終利益3400億円(▲29.2%)と減収減益を予想しています。

コロナ特需一服を見込んで、2021年3月期と比較してハードは2883万本⇒2550万本、ソフトは2億3088万本⇒1億9000万本となっており、特に材料も無いため株価は再び下落に転じるかもしれません。現状ではSwitch新モデルの発表予定はないと報じられていますので、ソフトウェアのヒットに期待したいところです。

まとめ

Swtichの成功によって成長を続けた任天堂は、巣ごもり特需によってさらに業績を伸ばしました。マリオ、ポケモン、どうぶつの森などSwitchより以前のハードでも展開されているタイトルは根強い人気を維持しています。2022年3月期は特需の一服で株価がどう動くのかにも注視したいと思います。

参考資料

以下、すべて任天堂株式会社の発表による。

山口 伸