日経平均は終値ベースで29,000円台を回復

2021年5月7日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より26円45銭高の29,357円82銭でした。

6日に米ダウ工業株30種平均が過去最高値を更新、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数もそろって上昇したことから日本株も連れ高になりました。ただし7日夜に米雇用統計の発表を控えていることもあって、引けにかけては上値は重く、様子見ムードとなりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。先週は大型連休のため、営業日が2日間しかありませんでした。4月30日に終値が29,000円を割り28,812円となりましたが、その翌営業日となる5月6日には終値ベースで29,331円と、29,000円台を回復、2週間半ぶりの高値圏となりました。

7日の米株式市場でダウ平均は5日続伸し、前日比229ドル23セント高の34,777ドル76セントで終えました。3日連続で過去最高値を更新しています。

同日発表された4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比266,000人増と、市場予想(約100万人増)を下回りました。

ただし、そのことにより米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和が長期化するとの見込みが広がり、買われる展開となりました。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

ただし、国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しています。政府は7日、11日までだった緊急事態宣言を5月31日まで延長するとともに、対象地域を4都府県から6都府県に拡大しました。業種業態によっては業績に影響が出そうです。

また、今週は多くの企業の決算発表が相次いで行われます。トヨタ自動車、ソフトバンクグループなど主要銘柄の決算発表も予定されています。

現状は日本株を「買いたい」投資家が多いと思われますが、主要企業の決算発表を見極めようと、手控えムードになるかもしれません。業績のいい銘柄は買われますが、増収増益でもその内容が予想を下回ると売られることもあるので注意が必要です。