今からでも遅くない「iDeCo」
最近ようやく知名度が上がってきた個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」。
若い世代が老後の資産づくりのために加入するというイメージが大きいかもしれませんが、40代・50代の人が加入してもメリットを享受することができます。若い頃に始めるに越したことはないですが、制度ができたのが最近なので、そこは割り切ってiDeCoで節税効果の恩恵を受けましょう。
iDeCoの場合、掛け金の全額が所得控除の対象となります。40代・50代の人の場合、比較的高収入になっている人も少なくないので、節税効果の恩恵をより受けることとなります。
ただ、60歳からiDeCoで積み立てた資産を年金として受け取るには「通算加入者等期間」が10年以上あることが条件となります。
10年に満たない場合、たとえば通算加入者等期間が6年以上8年未満の場合は受給開始が62歳から、2年以上4年未満の場合は64歳から、というように受給開始年齢が繰り下げられていきます。その点には注意が必要です。
貯金よりもお金を増やす方法を選ぶ
最近は、投資信託や株式などの金融商品に投資をしている人も珍しくはなくなってきました。
若い世代なら貯金でもいいのですが、40代・50代だと老後生活までの時間が短いため、貯金よりもお金を増やす方法を検討してみることをおすすめします。
今さら投資に手を出すのはちょっと怖いという人もいるかもしれません。ですが、老後が近いならば投資のスタンスは「大きくふやす」ことをめざすのではなく、「減らさないこと」が大事です。つまり、高リスクの商品に投資するのは避け、貯金よりは増やしやすい商品を選ぶことが肝要です。