ちなみに、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(令和元年度)」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える月額の最低日常生活費、ゆとりある月額の生活費は、それぞれ下記のとおりです。

  • 最低日常生活費:平均22万1000円
  • ゆとりある生活費:平均36万1000円

国民年金や付加年金だけで上記の金額を準備するのは、なかなか難しそうです。

自営業やフリーランスは会社員と異なり、長く仕事を続けることができるのがメリットではありますが、加齢とともに体力の衰えや健康を損なう可能性もあります。

そのような事態に備えるためにも、現役のときから老後に向けた準備をコツコツと行っておいた方がよさそうです。

まとめにかえて

老後に必要な資金は、老後を過ごす時間が長くなるにつれて、大きくなるのは当然ですが、老後の主な収入源である年金だけでは、必要資金をまかなうことができないのが厄介なところです。

今の超低金利下では、簡単にお金を増やすことできませんし、老後資金の準備は自営業者やフリーランスに限らず、多くの人の悩みの種になっているのが現状です。

資産を増やすためには、長期的に資産運用を行うことを選択肢に入れる必要があります。

金融商品の種類は膨大ですが、自分に適した商品を見つけることは難しいことではありません。

できれば、気軽にお金の相談ができるFA(ファイナンシャル・アドバイザー)やIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)を見つけて、相談にのってもらうのが資産を増やす近道です。

参考資料

熊谷 良子「ねんきん格差「厚生年金・国民年金」イマドキ受給額の平均」(LIMO)
厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和2年12月)」
日本年金機構「付加保険料の納付のご案内」
生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年度)」

鶴田 綾