試合会場が遠ければ、そこまで子どもたちを連れて行くのは親。バスを頼むにしても交通費は保護者が払うため、子どもが入った部活によっては1カ月2500円では収まらないこともあるのです。

連休や夏休みに泊まりがけの合宿があれば宿泊料は保護者負担となりますし、親が同伴する場合や、家庭の事情で弟や妹も一緒に連れて行く時はさらに出費がかさみます。

筆者の周囲でも「子どもが入ってから部活の実情を知った」「できる限り家庭への負担が少ない部活に入ってほしい」というママの声を耳にします。

筆者自身、中学生時代は吹奏楽部に所属していましたが、フルートやクラリネット担当の子は楽器を購入していました。幸い筆者は学校のものを使用していたためマウスピースのみを買えば済み、家計への負担がさほどなかったので内心ほっとした思い出があります。

シューズや道具そして交際費

入部直後に道具を一式揃える。部活のユニフォーム代を支払う。新1年生が部活に入ると、必要なものを購入しなくてはならず、一時的に家計の負担が大きくなります。部活が始まればそこまで出費もなくなるはず、と思いきや実際はそうとも限りません。

バスケットボールやサッカーなどは成長期でサイズアウトしたり、毎日の練習で靴がボロボロになってしまい買い替えもあります。頻繁に交換するものではありませんが、競技専用のシューズは決して安価ではないので、痛い出費になります。

また、運動部の方が家計への負担は大きいようにも見えますが、文化部でも吹奏楽部は楽器購入が必要だとまとまったお金が必要です。そして、運動部や文化部に関わらず、活動を通じて仲間意識が高まり、仲間とで出かけることもあります。