老後資金は年金・退職金に頼らず、自分で準備する時代

2019年に話題となった「老後2000万円問題」では、年金だけでは老後の生活費が不足し、2000万円の老後資金が必要になるとの試算がされました(※モデルケースとなる標準的な高齢者夫婦世帯の場合)。

退職金が2000万円もらえるのであれば自分で準備をしなくても済みますが、退職金だけでは不足分をカバーできないことが予想されます。老後の資金不足を補うためにも、早いうちから老後資金を自分で準備しておきましょう。

老後資金の準備としておすすめなのが、銀行にお金を預けるだけではなく、余剰資金で資産運用を行うことです。超低金利の現代において、銀行に預けているだけではなかなかまとまったお金を準備するのは難しいといえます。

最近よく耳にするiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やつみたてNISAは、国が個人の資産形成を後押しするために設けた税制優遇制度です。

とくにiDeCoは、原則60歳まで引き出せない私的年金制度ですので、老後資金作りにおすすめです。毎月掛金を積み立てていき、運用がうまくいけば老後資金を効率よく増やすことができます。株価や為替の変動により損失が起こるリスクがあるため、長期・積立・分散投資を心がけましょう。