飲食についてはコロナ禍になる前から移動中の車内の活用方法として一般的に利用されていましたが、本調査では特に20代と30代の女性の回答の割合の高さに驚かされました。

というのは、「車内ランチをしたことがある」と回答した人は全体で56%でしたが、20代女性100人のうち70人、30代女性の100人のうち64人は車内ランチの経験があると回答しています。

車の中で食事をとるというと、30代以上の男性のイメージが強いように感じますが、意外と若い女性も抵抗なく車内で食事をするのが定番化しているようです。

次に車内でのシエスタ(昼寝)についてですが、どうしても車の中での昼寝と聞くと「営業マンが仕事をさぼって寝ている」というようなイメージが強いのではないでしょうか。

男女別に見るとやはり男性の割合が多く、女性の回答が約3割程度であったのに対し男性は4割超。最も多いのが40代男性のは51.6%という結果でした。

車内で昼寝をするということは女性にとって防犯上あまりよろしくないため、これは妥当な結果と言えそうです。

また、「車内テレワーク(テレワークを車内で行うこと)」に関する質問では、「したことがある」は5.5%、「したことはないが、してみたい」は6.5%と低い結果となりました。

コロナ禍以降、車内テレワークというスタイルは柔軟な働き方の選択肢の一つになり始めているようですが、狭い車内は仕事を行うのには厳しいのかもしれません。

おわりに

こうしてみると、車は単なる「移動手段」から「生活を変化させる空間」になりつつあるように感じられます。このコロナ禍がまだまだ続くようだと、自動車メーカーやパーツメーカーなどが車内を快適に過ごすためのグッズの販売に、より注力するのではないでしょうか。

参考資料

宇野 源一