老後にお金はいくら必要か

2019年に話題となった「老後2000万円問題」をご存知でしょうか。

この問題に触れつつ、老後の生活に必要なお金について考えていきます。

「老後2000万円問題」とは

金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書に端を発した「老後2000万円問題」。

このレポートでは、平均的な高齢夫婦無職世帯の月々の生活費は26万3718円、収入が20万9198円と計算されています。

よって、月に約5万5000円が不足し、老後を30年と仮定すると合計でおよそ2000万円が不足する、という内容です。

この支出の内訳には、

  • 介護費用が含まれていない
  • 住居費が1万3656円で計算されている

といった点で注意が必要です。

介護が必要となった場合の費用、そして老後に賃貸物件に住み続ける場合の家賃相当額は、「2000万円」以外に、さらに上乗せして自助努力で準備しておく必要があるわけです。

ゆとりある老後生活にはいくら必要？

さらに公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、老後ゆとりある生活を送りたい場合は、月々36万1000円必要である、という結果も出ています。

この場合は先程の式に当てはめた場合、およそ5400万円が必要になりますね。

老後の生活に必要となるお金は少なくても2000万円、多ければ5000万円以上。

そう考えたとき、50歳代のほとんどの方は、いまの貯蓄にプラスする形でしかるべき準備が必要になってくるといえるのではないでしょうか。