コロナの影響で失業や減収となったり、シングルマザーになって仕事と家庭の両立に必死だったり……と、時に社会や家庭環境は変化はするもの。それでも「子どもには不自由ない生活をさせてあげたい」「子どもの教育はしっかりしてあげたい」と願う方は多いですよね。

あまり広く知られていませんが、小学校や中学校でかかる費用の支援制度として「就学援助」があります。入学前や進級時に学校からプリントを配られることも多い就学援助制度ですが、馴染みがないので放置されやすく、また申請主義なので該当するのに利用していない方もいるでしょう。

この就学援助とは何か、どう申請するのかなどについて解説します。

学校でかかる費用を助成してくれる「就学援助制度」

子どもの入学時にはランドセルや通学カバン、制服、運動着、上履きなどを揃える費用、通学するようになれば毎月の給食費に学用品、校外活動費、修学旅行費などがかかります。

たとえば運動着ひとつとっても想像以上に高額になることもあり、特にコロナ禍で失業や減収となった家庭、シングルマザーの家庭などでは家計に響くでしょう。

困ったときに利用を考えたいのが「就学援助制度」です。これは給食費や学用品費、校外活動費、修学旅行費などの一部を援助するもの。対象となるのは生活保護を受けている世帯や、これに準ずると認められた世帯です。