まじトラ相場で証券会社の収益回復鮮明化の可能性高まる

【東京株式市場】2016年11月11日

株式市場の振り返り-まじトラ相場の熱狂が続き、日経平均株価も高値圏が続く

2016年11月11日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 17,374円(+30円、+0.2%) 小幅続伸
  • TOPIX 1,378.2(+1.9、+0.1%) 小幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 860.6(▲12.3、▲1.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:784、値下がり銘柄数:1,115、変わらず:87
  • 値上がり業種数:18、値下がり業種数:15

東証1部の出来高は33億9,544万株、売買代金は3兆6,150億円(概算)となり、前日より増加しています。11日はミニSQ算出日に伴う売買が上乗せされていますが、それを加味しても、高水準の商いが続いています。なお、売買代金が3日連続で3兆円を超えるのは約9か月ぶりとなります(2月9日~15日に休日を挟んで4営業日連続)。

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薄商いのため一時は危機的な収益悪化が懸念されていた証券会社も、ホッと一息ではないでしょうか。まさしくトランプ様々でしょう。ただ、ニューヨーク市場ではトランプ熱も徐々に冷めており、週明け14日(月)以降も“まじトラ相場”が続くかどうかは少し注意が必要になりそうです。

一方、東証マザーズの出来高は3,268万株、売買代金は721億円となりました。ほぼ前日並みの低水準です。大型株に資金流入が向かった影響を受け、総合指数も反落となりました。全く見せ場なく終わったと言えましょう。個人投資家向け事業比率の高い地場証券の収益が心配です。

何か資金流入のきっかけになるような材料が欲しいところですが、目立ったIPO案件も少なくなるため、まだ難しい状況が続く可能性が高いようです。

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トランプ政策の思惑買いが続き、建機株、金融株が軒並み上昇、内需関連は下げ目立つ

個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が値を飛ばしました。また、トランプ次期大統領が勝利演説の中でインフラ更新投資を掲げたことを受けて、建機株のコマツ(6301)、日立建機(6305)がともに連日の年初来高値更新となっています。他にも、THK(6481)、三菱電機(6503)、富士電機(6504)、安川電機(6506)など設備投資関連銘柄も年初来高値を更新しました。

ただ、安川電機はその後売りに押されて下落しています。同じように、スズキ(7269)も年初来高値を更新後に急落しました。一方、KDDI(9433)が急落し、テルモ(4543)など内需ディフェンシブ銘柄も急落しています。さらに、日本ハム(2282)など食品株も軟調で推移しました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)はいずれも大幅安でした。また、前日にストップ高となったユーザベース(3966)が小幅続伸となりましたが、串カツ田中(3547)は僅かに下落しました。その他、フリークアウト(6094)が急落したのが目立っています。

 

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。