するとある日、「おいっ!お前、何やってんの? 待て!」というような叫び声が聞こえたので、声のしたベランダのほうへ向かいました。すると…ベランダから降りようとしているハゲた小太りのオジサンと目が合い、アパートの隣の部屋のお姉さんが身を乗り出しながら「待て!」と怒鳴ってくれていたのです。

よく見ると、下着の両端に1個ずつ付けていたはずの洗濯バサミが1つ外れており、やっと、さっき目が合ったオジサンが下着泥棒だと認識。もしかしたら、隣のお姉さんにも迷惑や危害が及んだかもしれないと考えてゾッとしたと同時に猛反省したのでした。

筆者ほどではなくても、防犯意識が薄れてしまう瞬間もあると思います。最後に、改めて確認しておきたい「不法侵入に備える防犯対策」について見ていきましょう。

いまいちど確認したい防犯対策

上述のように、住居の形態にかかわらず侵入犯罪の手口で最も多いのは「無締まり」。仮に短時間の外出であっても、窓や玄関の戸締りは確実に行いましょう。

また、筆者の身近な人たちの経験から、玄関周辺に合いカギや金品を置くと盗まれるだけでなく、手紙から個人情報を盗まれたり住居侵入されたりする危険性もあるので注意が必要です。

手が入れられるような口の大きいポストの中に、子供や同居人のためにカギや現金を置いたり集金用のお金を置いたりするケースもありますが、どちらも危険です。ほかにも、植木鉢や傘立ての下、アパートのパイプスペース(ガスメーターなどが入っているスペース)なども狙われやすくなっています。

このほか、ガラス破りやドア錠破りなどへの対策については、警察やセキュリティ会社などが発表している防犯対策を参考に、必要な対応をされることをおすすめします(参考:警視庁 侵入窃盗の防犯対策)。

参考資料

山内 良子