裏ワザその3「付加保険料の納付」

毎月の国民年金保険料（2021年度は月額1万6,610円）に加えて月額400円の「付加保険料」を支払うことで、将来的に受給する年金額を増やすことができます。

ただし、以下の条件に該当する人のみが納付できるので注意が必要です。

  • 国民年金第1号被保険者
  • 国民年金の任意加入被保険者（65歳以上の方を除く）

「第1号被保険者」

日本に住んでいる20歳以上60歳未満の自営業者（フリーランス）や農業・漁業者、学生や無職の方、その配偶者の方のこと。厚生年金保険や共済組合等に加入している方は除きます。

「任意加入被保険者」

保険料を納める期間や加入者である期間が短いなどの理由から、60歳以降も国民年金に任意で加入する方のこと。

付加保険料を納付すると、65歳以降に「付加年金額」を受け取ることができます。その金額は「200円×付加保険料納付月数」から算出できるため、20～60歳の40年間納めた場合だと

  • 40年間で納める付加保険料の総額：19万2000円（400円×12カ月×40年）
  • 老後「毎年」上乗せで受け取れる年金額：9万6000円（200円×12カ月×40年）

となり、毎年の年金受給額を9万6000円も増やすことができます。

2年でモトがとれる計算になりますので、老後の年金受取額を少しでも増やしたい方はぜひ活用を検討されるとよいでしょう。

参考：日本年金機構「付加保険料の納付のご案内」