テレワークの状況に納得できていない妻たちも

コロナ禍は経済状況だけでなく、働き方そのものにも変化をもたらしました。その結果、多くの企業でテレワークが普及しつつあります。こうした状況は、妻たちの目にどう映っているのでしょうか。夫の仕事に対する不満の理由として挙げられている項目のうち、テレワークに関する内容をみてみましょう。

  • テレワークが多い…2.7%
  • テレワークが少ない/実施していない…7.8%

コロナ禍においてもテレワークが思うように実施されておらず、不満を感じている妻の存在が浮き彫りになりました。しかし、一方でテレワークの多さに納得していないケースも。テレワークの少なさに不満を感じている妻からすれば、「テレワークが多いのは良いことでは?」と疑問に感じるかもしれませんね。

では、一体どのような部分にストレスを感じているのでしょうか。夫のテレワークに対して不満を感じる妻の声を聞いてみると、

  • 「在宅時間が増えた夫から、育児や家事のダメ出しをされた」
  • 「テレビ会議で夫が上司に叱られる姿を目にするたびに、複雑な気持ちになる」
  • 「共働きで、夫だけテレワークに。子どもの世話を夫に頼んだら、たった1日で『俺には無理だ。明日から君の実家に子どもを預けてくれ』と言われた」

といった意見が挙げられました。普段とは違う生活になると、相手の知らない部分が見えてくるもの。テレワークがきっかけで夫の嫌なところが目に付くようになり、ストレスを感じている妻もいるようです。

まとめ

「お金がなくても愛さえあれば幸せ」とはいうものの、実際は夫の収入に不満を抱えている妻は多いようです。その不満が膨らんだ結果、「転職してほしい」「離婚したい」という考えに至っているケースも見受けられました。

また、テレワークの導入状況には企業や業種によって差があるのが現状です。これまでとは違う働き方に対する受け止め方は、家庭によってさまざま。妻たちの関心は、夫の収入面だけでなく働き方そのものにも集まっているようです。

参考資料

尾藤 ちよ子