世代別貯蓄額、お金を残せる人、残せない人

金融広報中央委員の最新データ「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」から、世代別の貯蓄額(金融資産非保有世帯を含む)を確認してみましょう。

このデータには平均値と中央値が出ています。平均値は説明なしでも理解いただけると思いますが、中央値は馴染みがあまりない人も多いと思います。

中央値は数値を小さい方、または大きい方から並べて真ん中にくる数値のことを指し、実態を反映しやすいと言われている値です。

今回は中央値で比較してみたいと思います。

  • 20代:135万円
  • 30代:400万円
  • 40代:520万円
  • 50代:800万円
  • 60代:875万円

ご自身の年代と比べていかがでしょうか。老後目前の50代、定年の60代でも1000万円に届かず、厳しい結果となっています。

さらに注目したいのは各世代の貯金ゼロ世帯の割合です。

  • 20代:16%
  • 30代:8.2%
  • 40代:13.5%
  • 50代:13.3%
  • 60代:18.3%

貯金がない、貯金ゼロという世帯が決して少なくないようです。

できれば老後のために2000万円は貯めておきたいところですが、2000万円どころか、貯蓄がうまくいっていない場合もあることがわかります。現実は厳しそうですね。