フリービット、インフラテックカテゴリの需要増やモバイル相互接続料の精算時期変更で3Q経常益は前年比約3倍

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2021年3月16日に動画にて公開された、フリービット株式会社2021年4月期第3四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。※話し言葉に忠実に書き起こしております。

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スピーカー:フリービット株式会社 取締役副社長 清水高 氏

2021年4月期第3四半期決算説明

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清水高氏:フリービット株式会社の清水でございます。2021年4月期第3四半期の決算説明につきまして、私からご報告させていただきます。

本日のアジェンダにつきましては3項目となっておりまして、1つ目が第3四半期の連結業績、続きまして第3四半期のセグメント別の業績及び事業進捗、最後に連結業績の進捗についてご報告させていただきます。

連結範囲変更スケジュール

第3四半期の連結業績でございますが、前回(第2四半期)決算からお話しさせていただいておりますとおり、第2四半期から連結範囲の変更を行っております。具体的には、株式会社フリービットEPARKヘルスケア(現・株式会社くすりの窓口)グループと株式会社フォーメンバーズ、株式会社アルクにつきまして、それぞれオフバランス化を発表させていただいております。

そのあたりを踏まえまして、本日の決算発表の範囲につきましては、スライドの範囲となっております。特に損益計算書につきましては、ヘルステック事業とエドテック事業の2セグメントがオフバランス化されている内容になっておりますので、ご留意いただければと思っております。

2021年4月期 第3四半期 連結業績

連結業績の数字でございます。第3四半期につきましては、売上高で393億100万円、EBITDAで38億8,900万円、営業利益で32億200万円、経常利益で33億1,800万円、四半期純利益で21億6,800万円という数字になっております。その結果、1株当たりの純利益につきましては100円57銭となっております。

今回の第3四半期の連結業績でございますが、第2四半期までのトレンドにある程度紐付いております。サービス需要が膨らんでいるところもございまして、インターネットインフラカテゴリの利益増が大きく牽引しております。

モバイルの相互接続料の精算時期が、当期は第4四半期から第3四半期に変更となっていることもございますので、そういった一時要因も踏まえまして、こちらのスライドのような結果になっております。

繰り返しになりますけれども、売上高の項目につきましては、サービス需要増がございまして、インターネットインフラカテゴリの売上が堅調に推移しております。一方で、一部事業をオフバランス化して切り離しておりますので、こちらを踏まえまして、微減程度のほぼ横ばいという数字になっております。

営業利益につきまして、オフバランス化以外の事業でも、前期末から不採算事業の整理及び改善を積極的に行ってまいりました。さらに売上増も踏まえまして、前年同期比で167.3パーセントの増加となっております。

経常利益につきましては、営業利益の増加という結果を主要因といたしまして、前年同期比で198.0パーセントの増加、四半期純利益につきましては、経常利益の増加という結果を踏まえまして、前年同期はマイナスでございましたが、前年同期比で24億700万円の増加という結果になっております。

四半期実績推移

四半期実績の推移をグラフで示しております。モバイルの相互接続料の精算時期の変更もございましたので、それも踏まえまして、こちらのスライドのような結果になっております。

四半期実績推移(オフバランスセグメントを除く)

第1四半期、第2四半期はエドテックセグメントとヘルステックセグメントが混在しているかたちですので、わかりやすくご説明させていただきます。

既存の3セグメントの合計でも、前年同期から比べますと増収増益の数字になっております。例年、第3四半期につきましては第2四半期と第4四半期の狭間となりますけれども、そうした部分を除きまして、営業利益と売上高は比較的堅調な数字を計上できた状況でございます。

決算概要 売上構成比

売上の構成比でございます。繰り返しになりますけれども、インターネットインフラカテゴリが前年同期比で増収増益だったところも踏まえまして、こちらのスライドのような結果になっております。

前年同期比差異分析 売上高

ウォーターフォールで前年同期比の差異分析をご説明させていただきます。売上高につきましては、インフラテック事業と不動産テック事業の2つを合わせたインターネットインフラカテゴリの売上増加でプラス24億400万円でございます。

アドテク事業につきましては、第1四半期、第2四半期で新型コロナウイルスの影響もございましたので、マイナス13億5,700万円でございます。

また、第3四半期での2セグメントのオフバランス化の影響でマイナス18億5,900万円となっておりますので、前年同期の売上高400億6,000万円から393億100万円という数字になっております。

前年同期比差異分析 営業利益

営業利益でございます。こちらも、インターネットインフラカテゴリの利益がプラス13億2,300万円、アドテク事業がマイナス9,600万円でございます。オフバランスセグメントの影響につきましては、業績が改善したかたちとなり、プラス7億9,300万円となっておりますので、営業利益は32億200万円という結果になっております。

連結業績サマリ 収益構造推移

収益構造の推移でございます。オフバランス化の影響で、本来であれば売上は大きく減少してもおかしくないところでございますけれども、インターネットインフラカテゴリのサービス需要の増加に伴いまして、売上高はほぼ横ばいで留まることができております。それを踏まえまして、利益は大きく増加した内容になっております。

販売管理費推移

販売管理費の推移でございます。こちらはオフバランス化の影響がございますので、大幅に減少しております。

数字といたしましては、今までは販売管理費の比率は20パーセントを大きく上回る水準で推移しておりましたけれども、第3四半期は19.4パーセントで、20パーセントを下回る水準に抑えることができている状況でございます。

従業員数推移

従業員数の推移でございますが、こちらも株式会社アルクのオフバランス化が完了した数字となっております。オフバランス化によるグループの整理が行われ、従業員は870名程度という状況でございます。

1人当たり売上高・営業利益

この結果を踏まえまして、1人当たりの売上高・営業利益についてでございます。オフバランス化の影響と生産性の向上の結果、1人当たりの売上高・営業利益が大幅に改善する見込みになっていくかたちでございます。

前年同期比差異分析 経常利益

経常利益でございますが、営業利益の増加がプラス20億400万円でございます。また、私が代表を務めておりますフリービットインベストメント株式会社の保有する上場株式の売却がございました。その投資有価証券の売却益のプラス1億8,200万円を踏まえまして、33億1,800万円となりまして、前年同期比198.0パーセントの増加となっております。

前年同期比差異分析 親会社株主に帰属する四半期純利益

四半期純利益でございます。こちらは、四半期の利益の増加と、関係会社株式の売却益、貸引繰入額などがございます。合算でご覧いただいたほうがわかりやすいかと思いますけれども、オフバランス化の一連の手続きを踏まえ、かつ下期の投資施策も現在行っている状況でございます。

こうした減損損失の増加と固定資産の除却といったかたちで、レガシーな資産の見直しを積極的に行っておりますので、この増減の結果を踏まえまして、21億6,800万円という数字で着地している状況でございます。

連結業績サマリ BS比較①

バランスシートの比較でございます。こちらは、オフバランス化によりまして総資産が大きく圧縮している状況でございますので、特に自己資本比率の部分は28.5パーセントという数字になっております。

連結業績サマリ BS比較②

オフバランス化の一連の手続きの結果がバランスシートに出てきておりますので、いくつかのポイントにフィーチャーしてご説明させていただきたいと思います。

のれんの数字、ネットキャッシュ、自己資本比率の3つの要素で、それぞれ大きく改善しているかたちでございます。

のれんにつきましては、2019年4月期の期末では25億3,400万円と、非常に多額ののれんを抱えて事業拡大を行っていたわけですけれども、この第3四半期末では1億2,500万円で、のれんの残高は「0」に近しいくらいの水準になっております。

ネットキャッシュにつきましては、2020年4月期の期末の結果がマイナス31億7,600万円でございましたが、この第3四半期末は31億6,400万円となっており、60億円を超える改善になっております。

自己資本比率につきましては、先ほどの繰り返しになりますけれども、20パーセントを超える水準まで回復してきております。

今後、我々が次のフェーズに向けていろいろな事業展開を積極的に行っていく、1つの財務基盤の整理ができたとご理解いただければと思っております。

インフラテック事業進捗①

セグメント別の業績及び事業進捗をご説明させていただきます。まず、インフラテック事業の進捗でございます。前年同期比では、売上高で3.6パーセントの増加、セグメント損益で135.7パーセントの増加という結果になっております。

例年、第4四半期で発生しておりましたモバイルの相互接続料の精算が、今期は第3四半期で発生していることもございますので、こうした部分を踏まえまして、モバイル需要の増加に伴う利益増がプラス4億2,800万円でございます。

固定費の減少ならびにコラボ系でオプションサービスの売上の増加、不採算事業の整理及び利益の改善といったプラス要因の一方で、BtoC事業につきましては、ユーザー層の拡大は積極的に行っていく方針を立てておりますので、販売管理費の増加に伴う利益減もございます。

また、トレンドにもなっておりますけれども、固定網の売上が一部減っており、それが続いておりますので、こちらの影響がマイナス1億4,800万円となっております。その結果、10億1,900万円という数字になっている状況でございます。

インフラテック事業進捗②

インフラテック事業の進捗でございます。pre 5Gの技術等を利用しましたサービスの展開をメインテーマに、積極的な事業展開を図ってまいりたいと思っております。

また、12月11日に、CaaS領域におきましてアルプスアルパイン株式会社とのサービス連携を強化する旨のニュースリリースを出しております。

次に、音声領域でございます。特に「050」の音声通話につきましては、当社グループでも積極的な技術開発を行っておりまして、こちらの基礎基盤を活かしまして、「050」の音声通話サービスの新しい展開を行っております。

また、「TONE SIM」を「バージョン4.0」にアップデートしております。iPhoneでAIによる自画撮り被害防止機能を新しく追加いたしまして、2月16日に発表させていただいている状況になっております。

インフラテック事業進捗 モバイル事業

インフラテック事業進捗の部分でございますけれども、モバイルの需要拡大が主になってきております。

「freebit MVNO Pack」というモバイル事業者向けにサービス展開を行っておりますけれども、グラフで表示しておりますとおり、顧客数は堅調に増加するトレンドになっております。

一方で、みなさまも非常に気になされているかと思いますけれども、大手通信キャリア3社がオンライン専用の格安料金プランを発表しております。各MVNOの料金の見直しを踏まえまして、トレンドとして大きな競争が出てきている状況でございます。

今後、販売価格は一層の低下が想定されるかたちでございますけれども、一方で相互接続単価が大きく減少しているところもございますので、これまでの顧客層の拡大というトレンドと併せまして、利益の確保を行ってまいりたいと思っております。

また、2月25日に発表させていただいておりますが、音声サービスの基本料金を3分の1に低下させております。通話料につきましても、低価格での提供を実現するような新音声サービスをアナウンスさせていただいております。

そういった部分を含めまして、新しい競争環境でキャッチアップするだけではなく、積極的に取り組んでいくことで事業の拡大を図ってまいりたいと思っております。

不動産テック事業進捗①

不動産テックの事業進捗ですけれども、前年同期比で売上高は20.9パーセント増、セグメント利益は88.8パーセント増となっております。

新型コロナウイルス感染症拡大という状況下におきましても堅実に工事を遂行したこともございまして、前年同期比でしっかり増収増益を確保できている状況になっております。

セグメント別の損益でございます。売上高の増加に伴う粗利の増加でプラス6億700万円となっております。また株式会社フォーメンバーズの非連結化を行っておりますので、その結果、1億4,500万円の利益増となっておりまして、結果としてセグメント損益は15億6,600万円になっております。

不動産テック事業進捗 マンションインターネット導入実績

不動産テックの事業進捗でございます。第2四半期、第3四半期とも比較的堅調だったこともございますので、通期予想は、期初予想から4.0万戸増の73.5万戸をターゲットに、今期末を目指してがんばっている状況でございます。

不動産テック事業進捗②

不動産テックは通信サービスだけではなく、もう少し多様なニーズがございまして、顧客層も膨らんできておりますので、IoT向け・VR向けの新しい商材開発を行いまして、多様化するニーズに応えていこうというかたちで考えております。

アドテク事業進捗①

アドテクの進捗でございます。特に第1四半期では新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きく出てきた状況になっておりますけれども、グラフをご覧いただくとおわかりになりますとおり、四半期ベースでは順次改善してきており、回復傾向にある状況になっております。

一方、売上高はトレンドとして落ちている傾向もございますけれども、こちらは商材の見直し、体制の見直しを行うことで利益率を改善する事業運営を行っております。

そちらの結果を踏まえまして、セグメント損益は5億4,800万円となっております。

アドテク事業進捗②

アドテク事業の事業展開でございますけれども、今回のトピックといたしましては、パフォーマンスマーケティング領域で「インフルエンサーDX」の開始をアナウンスさせていただいております。

株式会社フォーイットの出資先でもあります株式会社BitStarと共同で独自のマッチングシステム開発を行います一方で、開発の結果を踏まえまして、インフルエンサープラットフォームの独占提携を行いまして、4,000人のインフルエンサーの中から最適なインフルエンサーにPR依頼できる「成功報酬型のインフルエンサーマッチングサービス」の提供を開始している状況でございます。

連結業績進捗

連結業績の進捗につきましてご報告させていただきます。連結業績の進捗状況でございますが、2020年12月11日に修正開示させていただきました内容から、売上高は75.6パーセントという進捗状況でございます。営業利益以下の段階利益につきましては、修正開示の数字を上回る水準の結果となっております。

一部、来期にまたがる案件もあるかもしれませんけれども、第4四半期に投資施策を集中的に実施する予定でございますので、今後はそうした内容を加味しながらアクションしてまいりたいと思っております。

連結業績進捗 4Qの見通し

第4四半期の見通しでございますけれども、前期における売上高につきましては、グラフをご覧いただいてもおわかりになるように、第4四半期は非常に伸びるトレンドが出ておりました。

その理由として、特にエドテック事業が期末に文教向けや出版向けの売上が1年分の利益を第4四半期で取り返すくらいの水準でございました。今回は同事業が担っていた株式会社アルクをオフバランス化していることから、そうした季節変動が発生しないかたちとなっております。

売上高につきましては、2022年4月期、つまり来期から収益認識に関する会計基準の適用がございまして、売上高の一部は純額計上の範囲が広がる見込みになっております。

続きまして、営業利益の見通しでございます。繰り返しになりますけれども、第4四半期のモバイルの相互接続料の精算は、今期はすでに第3四半期にて計上している状況になっております。また、エドテック事業の期末の特殊要因の利益は、先ほどのとおり、オフバランス化によりまして、今期以降発生しないかたちとなっております。

緊急事態宣言の延長がございましたので、一部、来期にまたがるような投資施策もございますけれども、投資施策はやはり第4四半期に集中して実施していく予定となっております。

さらに、「TONEモバイル」やキャリア対抗のMVNO対応施策等々も追加で実施することも踏まえまして、第4四半期につきましては、来期以降に向けた投資実行により、利益を大きく減らすような内容になってくるのではないかという見通しを立てている状況でございます。

トランスフォーメーション・ターム

振り返りになりますけれども、今期は来期以降の「SiLK VISION 2024」に向けた「トランスフォーメーション・ターム」というかたちで位置付けている状況でございます。

下期投資施策

持続的な成長が可能な企業グループとしての準備を行うところを意図しまして、それを踏まえたかたちの投資期間を考えており、こちらのスライドの3つの部分にカテゴライズいたしまして、積極的に投資を行ってまいります。

pre 5G投資 実施中

総額といたしましては19.5億円という規模で実行しております。今期はこちらをしっかりと進めるところが、企業グループとしてのミッションであると考えている状況でございます。

こちらの結果を踏まえまして、事業進捗等々を見た上で、業績部分で変更がございましたら、発表させていただくかたちで考えております。

以上をもちまして、第3四半期の決算説明につきまして終了とさせていただきます。本日は、ご視聴いただきましてありがとうございました。

なお、次期中期経営計画「SiLK VISION 2024」に向けた進捗について、当社社長の石田が動画にて説明しておりますので、そちらもご確認いただけますようお願いいたします。

記事提供:ログミーファイナンス

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