一方、中学生の保護者が重視しているのは「教室までのアクセスの良さ」(73.8%)です。中学生になると親がつきっきりで送迎しなくても通えるよう、家からのアクセスや安全面を考慮する様子が分かります。
「子どもと塾の雰囲気が合うか」(66.1%)が2番目に続き、小学生の保護者同様に3番目に多かったのが「月謝・塾の費用」です。ただし、割合は小学生の保護者よりも増えて51.8%にまで上昇。
学年が上がると小学生向けのクラスに比べて費用も高くなるため、必然的に「通いやすい月謝の塾」に意識が向くのだと考えられます。
このように、アンケートから小学生時代は塾の雰囲気や子どもとの相性、中学生では子ども自身で通えるかどうかが保護者にとって最重要ポイントになっています。
実際、筆者の周囲でも、塾探しをするときは送迎の負担を考えて近場の塾をピックアップするママは圧倒的に多くなっています。特に、「友だちと2人で通える距離」「親が送迎しなくても安心して通える塾」という声はよく耳にします。
中学生では「ママ友の口コミ」も
中学生になると、そこに「ママ友の口コミ」も加わっていくのは筆者が塾で仕事をしている際に強く感じたことです。
「ママスタまなび」のアンケートでもその傾向があることがわかります。小学生の保護者の15.3%が「知人の口コミでの評判」を重視しているのに対し、中学生の保護者では4人に1人にあたる25%に上昇。
中学生になると塾通いをする子が一気に増えるため、ママ友から情報を得られやすい側面もあります。「先生がやる気がある」「声がけが少ない」「問題児が通っている」など様々な話を聞いて参考にする保護者の割合が増加していきます。