株式投資は長期投資での値上がり益が前提ではありますが、個人投資家であれば配当や株主優待も当然気になることでしょう。今回は、個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)編集部に、値上がり益と株主優待で魅力的な銘柄について聞いてみました。

ご存知なかった? 日本の株主優待制度は世界ではめずらしい

――まずは、Longineで推奨している銘柄の株主優待内容について教えてください。

Longine:ざっくり言うと、外国人株主が多い、いわゆる「ブルーチップ」と呼ばれる優良銘柄は株主優待を実施していないことが多いです。Longineで推奨しているのも長期投資に耐えうる質の高い銘柄だということもあり、たとえば、自動車セクターや化学セクターで推奨している銘柄に株主優待を実施している企業はありません。

その一方で、電機セクターや小売りセクターで推奨している銘柄には株主優待を実施している企業が多いですね。小売り企業は株主優待を実施することが集客にもつながるので、その狙いはよくわかります。ただ、株主優待制度というのは、世界標準というわけではありません。

海外企業だと四半期配当も当たり前

――え!?  株主優待というのはグローバル基準の制度ではないのですか。

Longine:外国人投資家からすれば、株主優待って何?という状況かと思います。株主優待でおカネを使うくらいなら、配当に回しなさいというのが彼らのスタンダードです。

日本企業ですと、配当を支払える企業であれば年2回配当が多いですが、海外で配当する企業には年4回というケースも結構多いですから。

自動車セクターの配当利回りは平均して魅力的

――では、Longine推奨銘柄の配当についてはいかがでしょうか。

Longine:株主優待を実施していない自動車セクターの銘柄は、配当利回りが高いのが特徴です。マイナス金利環境を考えると、自動車株で推奨している銘柄の配当利回りは魅力的ですね。自動車株の場合、年度末にかけてどの程度の為替水準に落ち着くかも株価を考える際には気になりるところです。

化学セクターも株主優待制度がないのは同様ですが、Longine推奨銘柄の配当利回りは自動車セクターの方が高いですね。電機セクターと小売りセクターの配当利回りはまちまちといったところです。また、通期の配当額について発表していない企業もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。値上がり益を期待できる銘柄に投資し、あわせて株主優待や配当を楽しめると最高ですね。そうした銘柄を見つけてみたいという方は、興味があればぜひ以下のリンクをご参照ください。

>>【参考】Longine推奨銘柄の配当利回りと株主優待をチェックーLongine

株式市場が荒れた時は長期投資家にとってはチャンスとも言えます。自分にとって納得のできる銘柄のリストを頭の中に入れておき、株価が大きく下落した際に買い出動できるようにしておくとよいのではないでしょうか。

 

LIMO編集部