春になると新社会人の姿を駅や街ナカで見かけるようになりますね。

新社会人にとって仕事や人間関係は新しく経験することばかりで、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

サントリーホールディングスでは、「TOO」と呼ばれる社員が入社1~2年目の社員の心のケアをしているそうです。

「TOO=隣のおせっかいおじさん・おばさん」は、役職定年に達したシニア社員の中から選ばれる包容力が命の仕事。

若手社員のケアだけでなく、シニア層の人材活用のロールモデルとして期待されています。

今は人生100年時代、老後の生活費に困ることがないように、できるだけ長く働きたいと思っている人も多いでしょう。

特に老後のために貯蓄を準備してこなかった人の中には、「老後はゆっくりしたかったけど、働かざるを得ない」という人もいるかもしれませんね。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。

そこで今回は、60代の貯蓄額と還暦で貯蓄ゼロ世帯がどれくらいいるのかについて見ていきたいと思います。

60代の平均貯蓄額はいくらか

それではさっそく還暦60代の平均貯蓄額を確認したいと思います。

金融広報中央委員会公表の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯]令和2年調査結果」によると、世帯主が60歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値(金融資産を保有していない世帯を含む)は以下のとおりです。

世帯主の年齢別金融資産保有額 60歳代 
(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均値:1745万円
  • 中央値:875万円

【内訳】

  • 金融資産非保有:18.3%
  • 100万円未満:3.5%
  • 100~200万円未満:4.0%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:4.0%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:7.5%
  • 1000~1500万円未満:7.5%
  • 1500~2000万円未満:6.3%
  • 2000~3000万円未満:13.3%
  • 3000万円以上:19.6%
  • 無回答:3.3%

中央値とは、金額が小さい人、もしくは金額が高い人から順番に並べていった時に真ん中
に来る人の金額です。

同じ60代でも世帯によって貯蓄額に大きな差がありますね

ここで注目したいのは、金融資産非保有世帯、つまり貯金ゼロ世帯が全体の18.3%という結果です。

つまり、およそ5世帯に1世帯が貯金ゼロという計算になります。

還暦貧乏から脱出、今からできることは何か

還暦貧乏にならないために今からできること、それはズバリ「つみたて投資」です。

つみたて投資とは、毎月少額をコツコツ投資商品で積み立てていくことです。

つみたて投資は成長資産に長期間コツコツ継続して投資することで、投資商品が持つ価格変動リスクを軽減し、リターンを安定させることが期待できます。

銀行預金ではあまりにも増えない昨今、毎月少額の積立を大きな資産に成長させるためには、資産運用の力を借りて運用することは、もはや避けられないと言っても過言ではないでしょう。

しかし、投資初心者が知識や経験が乏しいまま資産運用をスタートさせてしまうと、「元本割れ」の洗礼を浴びてしまう危険があります。

元本割れをしたとき、どうすべきかわからずにあわてて解約してしまうと、その損失が確定してしまい、投資に対してアレルギーだけが残るという悲しい結果になりかねません。

資産運用をスタートするときは、資産運用商品の販売経験がしっかりあるアドバイザーに相談しましょう。

資産運用はどのように行えばよいか

自分にはどのようなスタイルの商品が合っていて、注意すべき点は何か。

また、投資がスタートした後も、価格が下落することは必ずと言っていいほど起こります。

その時、どうすべきかをすぐ相談できる人が、アドバイザーとして最適でしょう。

できれば同じ担当者がずっと伴走してくれる、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談するといいかもしれませんね。

IFAとは、金融機関から独立した立場で投資信託や保険商品など様々な商品の中から最適な商品を提案し、契約販売までワンストップで行ってくれる資産運用のプロです。

実際に商品の販売経験を豊富に持っているため、様々な知識や経験の中からお客様にアプローチしてくれる存在です。

一番注意したいのが、両親に相談する、もしくは友人に相談するケースです。

ご両親やご友人が金融機関出身者で、実際に投資信託などの投資商品の販売経験があればいいのですが、そうでない場合は、適切なアドバイスが受けられる保証はありません。

「よくわかっていない」から、「怖い」という気持ちになるのだと思います。

餅は餅屋と言うように、資産運用については金融商品のプロに相談してスタートすることをおすすめします。

おわりにかえて

今回は60代の貯蓄額を見ながら、還暦で貯蓄ゼロの人がどれくらいいるのかについて見てきました。

60代の5世帯に1世帯が貯蓄ゼロ世帯という事実が判明しました。

一方、資産3000万円以上の人は、貯蓄ゼロ世帯とほぼ同数の割合でいることもわかりました。同世代の間でも格差が生じている状況と言えます。

安心して老後を過ごすためにも、資金計画をする際は資産運用の力を活かしていただければと思います。

最近では無料の資産運用相談サービスやマネーセミナーも開催されています。

まずは無料のサービスを上手に活用して資産運用をスタートしてみてはいかがでしょうか。

参考資料