春になると新社会人の姿を駅や街ナカで見かけるようになりますね。
新社会人にとって仕事や人間関係は新しく経験することばかりで、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
サントリーホールディングスでは、「TOO」と呼ばれる社員が入社1~2年目の社員の心のケアをしているそうです。
「TOO=隣のおせっかいおじさん・おばさん」は、役職定年に達したシニア社員の中から選ばれる包容力が命の仕事。
若手社員のケアだけでなく、シニア層の人材活用のロールモデルとして期待されています。
今は人生100年時代、老後の生活費に困ることがないように、できるだけ長く働きたいと思っている人も多いでしょう。
特に老後のために貯蓄を準備してこなかった人の中には、「老後はゆっくりしたかったけど、働かざるを得ない」という人もいるかもしれませんね。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。
そこで今回は、60代の貯蓄額と還暦で貯蓄ゼロ世帯がどれくらいいるのかについて見ていきたいと思います。
60代の平均貯蓄額はいくらか
それではさっそく還暦60代の平均貯蓄額を確認したいと思います。
金融広報中央委員会公表の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯]令和2年調査結果」によると、世帯主が60歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値(金融資産を保有していない世帯を含む)は以下のとおりです。
世帯主の年齢別金融資産保有額 60歳代
(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均値:1745万円
- 中央値:875万円