「虹の橋」の話をご存知でしょうか。
ペットを看取ったことがある人の中では有名な、原作者不詳のお話です。
最愛のペットが亡くなると、天国の少し手前にある、虹の橋のたもとへ行きます。
ペットたちは、病気だった子も事故で亡くなった子も、みんな元気に暮らしながら、自分の飼い主が来るのをずっと待っています。
そして飼い主がこの世を去った時、虹の橋のたもとで最愛のペットと再会し、一緒に虹の橋を渡って天国にいく、というお話です。
ペットを飼っていると、必ず別れが訪れます。いずれ虹の橋のたもとで会えると思うと、少しだけ悲しみが和らぐ気持ちになりますね。
我が家の猫が虹の橋のたもとへ旅立ったのは2019年2月20日のことでした。
19歳の老猫でしたが、歯周病、認知症、腎不全と患い、最期は1ヶ月間の寝たきり状態、常に看護が必要な状態でした。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。
今回は自分の経験を交え、猫を飼い、看取るまでにお金がいくらかかるのかについて見ていきたいと思います。
猫にかかる費用はいくらか
一般社団法人ペットフート協会実施の「令和2年 全国犬猫飼育実態調査 猫 飼育・給餌実態と支出」によると、猫全体の平均寿命は15.45歳で、家の外に出ない猫の平均寿命は16.13歳、家の外に出る猫の平均寿命は13.57歳という結果になっています。
屋内飼いの猫の方が長生きする傾向にあるようです。
さらに2020年1ヶ月当たりの支出総額を見てみると、以下の通りになります。
猫1ヶ月あたり支出総額※医療費等含む
- 平均支出額:8289円
- 中央値:5000円
うち猫1頭飼育者の支出総額
- 平均支出額:7252円
- 中央値:5000円
うちネコ複数頭飼育者
- 平均支出額:1万2194円
- 中央値:8000円
中央値とは、金額が少ない方から順番に並べていった時に、ちょうど真ん中にくる数値です。
猫1頭飼育者の平均支出額が1ヶ月7252円ですが、猫の年齢ごとに算出した平均支出額を平均寿命まで足して算出された生涯必要経費は123万5071円という結果が出ています。
興味深いことに、外に出る猫の生涯必要経費が127万6128円なのに対し、寿命が3年程度長い屋内飼い猫の生涯必要経費は126万1493円となっています。
屋内飼いの方がお金がかかってないのは驚きですね。
猫は1年間に何回病院に行くのか
次に飼い猫の病院へ通う頻度について見てみたいと思います。
我が家の猫は病院が大嫌いで、なかなかおとなしく通ってくれませんでした。
歯周病になってからは注射が1回6000円(2週間に1回)、3ヶ月に1回の頻度でお薬をもらいに通っていました。
1回あたり1万円程度のお薬代がかかりましたが、この薬は生涯飲み続けなければならないため、地味に辛い出費です。
猫は大切な家族ですが、我が家が猫を飼い始めたときにはペット保険がメジャーではなかったため、保険に入っていませんでした。
すべて自費となってしまったのは辛いところでもありました。
それでは先ほどの調査結果から、ペット(犬猫)が最近1年間で動物病院へ行った平均回数を年齢別に見てみましょう。
結果は以下のとおりです。
最近1年間動物病院へ行った回数(年齢別)
- 0歳:2.21回
- 1~3歳:2.68回
- 4~6歳:1.94回
- 7~9歳:1.38回
- 10~12歳:2.27回
- 13歳以上:2.33回
3歳までと10歳以降の通院回数が若干多いですが、どの年齢でも年1回以上は通院している猫が多いと言えそうです。
猫は体調不良を隠そうとすると言われています。
そのため、飼い主が気付く頃には症状が悪化しているケースも多々あります。
いつ何時、病院に連れて行かなくてはならないか分からないため、常に病院代はしっかり準備しておきたいですね。
別れのとき、猫を看取る
我が家の猫が動けなくなった時、別れが近いことを家族全員が悟りました。
もう19歳の高齢であり、また猫の症状から、回復しない病気であることはすぐにわかりました。
我が家の猫は病院が大嫌いだったため、我が家は入院させずにこのまま家で看取ることを選択しました。
寝たきりになった猫の辛そうな鳴き声を聞いていると、延命治療はいたずらにこの子を苦しめるだけではないかと思ったためです。
老猫の介護は想像以上に辛い毎日でした。
あんなに元気だった子が、動けずにどんどん小さくなっていく姿は、見ていて辛いものです。
四六時中苦しそうに鳴き続けるため、体制を変え、ブラッシングをし、とにかく撫でる毎日。
そうすると鳴き声が和らぎ、嬉しそうに目を細める猫の顔をそばで見ることができました。
最期は、朝6時過ぎ、朝起きて家族で猫を囲んだ時でした。おむつを換えようと抱き上げた時に脱力し、亡くなりました。
きっと家族が起きてくるまで待っていてくれたのだと思います。
今頃は虹の橋のたもとで元気な姿で私たちを待ってくれていることでしょう。
おわりにかえて
今回は猫を飼い、看取るまでにお金がいくらかかるのかについて見てみました。
ペットを飼うためには100万円を越えるお金がかかります。
特に老猫になってくると、介護が必要になるケースがあります。
その時に後悔をしないために、ペットを飼おうと思っている人は、ペットの老後に備えてしっかりと貯蓄をすることをおすすめします。
最近人気のつみたてニーサを活用するのも一案です。
もちろんペットだけでなく、私たちの老後の資産形成にも有効です。
ペットは大切な家族です。家族であるペットの万が一の時のために資産形成を始めても何も不思議ではありません。
ペットも人も、万が一のことがあったときにお金が必要なのは一緒です。
お金で治療を諦めないためにも、資産運用でお金を増やす行動をはじめてみてはいかがでしょうか。
