「投資」と「投機」の違いは何か
実際にお金に働いてもらおうと運用を始めるとき、その方法が間違ってしまうことがあります。
それは「投資」ではなく「投機」をしてしまうことです。
投機とはギャンブルのようなものです。お金を「運用する」というよりは、誰かが勝てば誰かが負ける可能性が高い性質を持つ商品で、運用している人全員のお金を増やせるわけではありません。
自分でリスクがコントロール出来ないものと考えると良いでしょう。
一方、投資は株式や投資信託などの金融商品を自分で選択し、中長期的な運用を目的として、お金を投じるものです。
長期的な観点から利益を出していけるように、自分でリスクコントロールが出来るものです。
投資をするつもりが投機になっていたということのないように、違いをよく理解しておくことが大切です。
「複利」とは何か
みなさんは「複利」という言葉をご存知でしょうか。
複利とは利子に利子がついてくるものと考えるとわかりやすくなります。
たとえば今、手元に100万円があるとします。年間で3%の利子が付くと仮定しましょう。
まずは単利で運用した場合から見ていきます。
年間3%の利子が付きますので、1年で3万円の利子が付きます。単利は元本に対してのみ、利子がつくので、翌年も100万円に対して、3%の利子が付きます。毎年3万円づつ増えていくのが単利のイメージです。
対して複利の場合は利子で増えた分を元本に組み入れます。元金に利子を合わせた額に対して3%の金利が付きます。
翌年の元本は103万円になってますから、これに利息を付けます。
複利で元本がどんどん大きくなりますから、増え方は右肩上がりとなります。時間をかければかけるほど増えるお金が大きくなるということです。
3%の複利で24年間運用すると、100万円だったものが、おおよそ2倍の200万円になります。一方の単利は、24年で72万円です。これがお金に働いてもらうという意味なのです。
世界の名だたる投資家たちも、この複利のパワーを使って運用しています。複利の効果を実感するためにも時間が必要ですから、早く始めることもポイントです。