シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の2021年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年2月10日に更新されたコメダHDの2021年1月既存店売上高は、対前年同月比89.2%のマイナス成長となりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。
また全店売上高も91.7%で、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店については、前期のマイナス成長は7月(対前年同月比98.7%)のみで堅調な推移を見せました。しかし新型コロナウイルス問題の影響から、今期の上期は全てマイナス成長。
下期に入り9-10月は2カ月プラス成長を維持しましたが、11月以降はマイナス成長が続いています。11-12月は対前年同月比90%台に留まりましたが、1月は89.2%と80%台に落ち込むことになりました。
全店売上高は、前期全ての月がプラス成長となりました。しかし今期は既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月の2,296円に到達後に反落しており、4月6日に1,316円まで下落しました。その後は反発し9月には一時2,000円を回復したものの、10月以降は1,800-1,900円台のレンジでの取引が続きました。
2021年に入りゆるやかに上昇しており、2月8日の高値2,017円で昨年9月の高値を更新して、直近は2,000円付近で取引されています。
下期に入り、9-10月の2カ月はプラス成長となりましたが、11-1月は再び3カ月マイナス成長が続いています。今後どのタイミングでプラス成長を回復できるのかが注目されます。
参考資料
- 2021年2月期 FC向け卸売売上前年比・総店舗数(株式会社コメダ)
LIMO編集部